litterae_vol.68
17/32

月1回の取締役会で顔を合わせていろいろなご意見を頂戴していますので、月1回の講義を受けている感じがしますね。をされてきたのですか。をする建設所での勤務や、本社でその後はどのようなお仕事札幌で大きな送電線工事送電ネットワークに関する仕事をしていました。海外研修で半年間イギリスに行ったこともありました。当時のイギリスの電力会社は国営だったのですが、次の年に民営化が決まっていました。従業員の皆さんは、民営化したらどうなるのか、右往左往しているような感じでしたので、現場でいろいろな話を聞けて勉強になりました。その後は人事労務部で採用担当となり、社長秘書、現場長、そして本社で電気系統を担当する工務部長になりました。その時は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度導入の段階で、経済産業省と折衝する時間が増えました。大変でしたが、国とのいろいろなやり取りができましたので、これも非常に良い経験になりました。東日本大震災後に原子力発電所が停止した時期には電力需給が非常にひっ迫し、数年間は冬場の安定供給確保を相当な緊張感でやっていました。また、私が社長の時迫っており、スピード感に圧倒さラックアウト(大規模停電)が発ニュートラルの実現を目指すことに北海道胆振東部地震によるブ生しました。いろいろな条件が重なりブラックアウトになってしまい、道民の皆さんには改めて本当にご不便ご迷惑をお掛けしたと申し訳なく思っています。エネルギー産業はまさに生活の基盤ですね。日本では、2050年までにカーボンが表明されています。近年、地球温暖化対策がリアリティとしてれます。北電は2021年に創業70周年を迎え、2030年に向けてのビジョンを策定されていますが、北海道らしい実践をどのように取り組まれるのでしょうか。由化競争、カーボンニュートラルなどの動向に対応し、ガス事業を始めるなど総合エネルギー企業としてお客様に寄り添いつつ、一歩先をとらえて進む道しるべと位置付けています。持続可能な世界の形成への配慮は企業の責任でもあり、人類の責任でもあります。日本は海外からいろいろなエネルギーを輸入して賄わなければならない国ですので、国家の安全保障としてエネルギー確保も大きな問題です。安定供給や国民の負担など、国民の理解を得ながら進めていくことが大事です。北海道も「ゼロカーボン北海道」という取り組みを進めていますし、我々もできる限りの協力はさせていただくつもりです。北海道は、風力や太陽光だけではなく家畜の糞尿や木質バイオマスなど、自然エネルギーに恵まれています技術者から経営者へ寳金真弓寳金17  Litterae Populi Vol.68ジ真弓ョ 「ン2ほ0く3で0ん」グはル、ー電プ力経の営自ビ       地元に貢献したいという思いを強く感じます。それが今に生きているのですね。―寳金

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る