litterae_vol.68
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I-fes.emmy COI-change the change your ブーツ』で歌われる一節「You を持ち、課題を考え社会を変えるために活動に参加したい、そんな仲間を募集中だという。北海道大学から地域へ、そして未来へ、笑顔の社会が広がる。!iworld、 when you mnd」に強い共感NEXT)」の『こころとカラダのも定期的に子どもの健康状態をモニタリングし、食と発育に関するデータを集める。行政側はこうした情報を利用し、母子の健康のために何ができるかを企業等とともに考え、行政は政策に、企業はビジネスへと活かす。行政側でも手応えを感じていて評判は良好だ。調査結果に基づいて食生活の改善・充実など行動変容を促すことで目に見える成果が上がっている。大変さもあるけれど、それに勝る楽しさがあるという。この岩見沢市との取り組みが評価され、2021年2月日本オープンイノベーション大賞・日本学術振興会長賞の受賞、同年10月プラチナ大賞(総務大臣賞)の受賞につながった。岩見沢市でのノウハウをもとに全国展開も構想されている。『食と健康の達人』拠点は、2021年10月に採択された文部科学省・科学技術振興機構「共創の場形成支援プログラム(COライフデザイン共創拠点』とともティブな産業を社会につくっていに、新たなスタートを切った。そのキックオフイベント「(エミフェス):2021年12月に開催された。「エミは笑みのことです」。若者が笑顔で集まり、そこで出会い、語り、共感し、科学に触れられる場をつくっていきたいという吉野客員教授の想いが込められたこのイベント。トークセッション登壇者の社会的背景は実に多様だ。子育て、医療、産業、研究開発、若者文化といった話題の中で、自分がどのように考えアクションを起こしていきたいかなど、登壇者の様々な想いが語られた。このプロジェクトは正解を見つける科学ではなく、問題に気付き課題を設定することを重視している。そのための機会を設けることも重要な活動の一つだ。人々が社会で楽しく生きることを目指すオープンエンドの取り組み。それは健康を損なったときに頼る医療とはまた別の切り口だ。芸術や音楽、映画などの娯楽や美食などの楽しみは健康な人をさらに元気にする。こうした楽しみを通じて人々を幸せにするクリエイきたいという。event0」が「現在の活動は、ライフイベントのうち妊娠・出産のフェーズに関わっているものです」と吉野客員教授。「このフェーズは医学的な専門性に頼る場面が多いのですが、人生の物語はその後も続きます。現在の活動を発展させたNEXTでは、子どもの乳幼児期から成長期、そしてその子どもが大人となり次の世代を生み出すところまでをカバーすることで一つのサイクルを完結させたい。生涯に渡っての『心と体のエンパワー』がこの活動のスローガンです」。そう展望を語った吉野客員教授は、ミュージカル『キンキー自分らしく幸せに生きられる社会の実現を目指して09  Litterae Populi Vol.68岩見沢市と北海道大学COI『食と健康の達人』拠点で発行しているフリーマガジン「live」。日本で一番笑顔あふれる街をつくりたいという思いから創刊し、子育て世代を中心として健康に関する様々な情報を発信している。特集 | 創る

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