litterae_vol.69
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Litterae Populi Vol.69  24長を前任の冨士原様から引継ぎ、その際にアンバサダーの就任について打診を受け、バンコクエルム会の活動のたすきをつないでいくという気持ちでお受けしました。これまでに、北大生が国際インターンシップなどでタイを訪問した際、在タイ北大同窓生の皆様にもお声がけをして懇親会開催のお手伝いをしたり、また、国際インターンシップにおいては私の勤務先にてインターンシップの受入れをさせていただきました。現在の北大は、新渡戸カレッジのような国際的に活躍できる人材を育成するプログラムなど、国際的な取り組みが幅広くなされている印象を持っています。2度にわたり受入れを行ったインターンシップの学生は、それぞれ2週間という短い期間ではありましたが、驚くほどの吸収力で様々なことを学び、帰国前の成果発表会でもその発表のすばらしさに感動させられました。自分が学生の頃には全く想像がつかない姿でした。コロナ禍の状況が改善し渡航の自由が戻った際には、是非また学生の皆様にタイに来ていただきたいと思います。若い学生たちが将来に向けて良い体験ができるよう、お手伝いをしたいと思っています。タイでは、コロナ禍において、飲食店や接客を伴う事業に営業制限をかけるなどの強制力を持った対策がとられてきましたが、本年7月からはほぼ全ての営業活動が解禁されています。ただ、タイの方々はコロナを警戒していないわけではなく、マスク着用や3密を避ける行動を心がけているように思います。また、コロナ禍においてはバイクによる食事の宅配事業が大きく成長しました。この宅配事業は普段の生活に定着し、国による制限が緩和された現在も、食事に加え生活必需品に至るまで活発に行われています。私が生活しているバンコクと札幌では気候が大きく異なり、北海道生1.バンコク近郊にある水上マーケット2.古都アユタヤで観光客向けに行われている象乗り体験3. タイ北部チェンマイで行われているランタン祭り4. 王宮内の寺院(ワット・プラケーオ)の鬼の像まれの私としては、寒い時期がほしいと思うことがあります。バンコクは都会ですので、札幌と同じようにほとんど不自由なく生活ができます。タイは仏教の国で多くの寺院があり、仏教はタイ人の生活に深く根ざしています。そのせいか、弱者に手を差し伸べたり、お互いに助け合う気持ちが強いと感じます。また、タイは豊富なフルーツに恵まれています。日本では考えられない手頃な価格でマンゴーなどのフルーツを楽しむことができます。また、バンコク近辺には多くのゴルフ場があり、北大同窓生の交流の場にもなっています。北大キャンパスには、2018年に約20年ぶりに訪問し、じっくり見学させていただきました。私の在学中に比べると大きく変わっているのは当然ですが、農学部の前の樹木が大きく茂りメインロードから農学部棟の全貌が見えなくなっていたことなど、驚きました。また、機会があれば訪問したいと思っています。1234From  阿野 俊英 氏(タイ、双日オートモーティブグループ・タイランド株式会社社長、北海道大学バンコク同窓会長、2019年6月北海道大学アンバサダー就任)2019年にバンコクエルム会の会受け継がれ、広がる北海道大学コミュニティー今号では、タイにおいて北海道大学アンバサダーとして活躍する阿野俊英氏と、台湾において北海道大学アンバサダーとして活躍するリン・スーフォン氏からの寄稿を紹介します。Thailand//TiTaiwan

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