litterae_vol.69
29/32

スラブ・ユーラシア研究センターのディビッド・ウルフ教授がフンボルト賞を受賞のディビッド・ウルフ教授が、本学で初めてフンボルト賞を受賞しました。同賞は、ドイツ政府が全額出資するアレクサンダー・フォン・フンボルト財団が創設したドイツで最も栄誉ある学術賞です。「20世紀ロシアのアジアにおける活動の歴史」です。ウルフ教授の著作『ハルビン駅へ』は新しい帝国論の基礎的なテキストとして活用されています。また、「北太平洋のイニシアティヴ」というテーマでモスクワのドイツ歴史研究所と研究協力を行い、ハイデルベルク大学の北太平洋に関する叢書の編集顧問を務めるなど、ウルフ教授の30年間にわたる研究活動が高く評価されました。スラブ・ユーラシア研究センター受賞対象となった研究課題は、ウルフ教授は、「この受賞によって、同センターと北大のインパクトがミュンヘンからドイツの他の大学へ、そして、ドイツからヨーロッパの他の研究センターに広がっていくことを期待しています」とコメントしています。29  Litterae Populi Vol.69ウルフ教授ウルフ教授の著作『ハルビン駅へ』(講談社、2014年)同氏の著作「To the Harbin Station」(Stanford、1999年)を邦訳したもの

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る