litterae_vol.70
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行っています。また、女優の長澤のワールドカップの試合(12月2日、日本対スペイン戦)を観ていたのですが、クボタのコマーシャルは非常に印象的でした。開催国である中東のカタールを、データに基づいて理解しつつ事業展開するという先進的な企業としてのイメージが発信されています。プロジェクトでの貢献を中心にまさみさんが出演し、「壁がある、今朝早くテレビでサッカーカタールなど中東では、水だから、行く」というメッセージを発信したコマーシャルも社内外で注目されていましたね。ご出身は岐阜県と伺いましたが、北大進学に至る過程について教えて下さい。父やおじが国鉄職員だったこともあり、幼少の頃はいつも蒸気機関車の絵を描いていたようです。蒸気機関車が好きだったことからボイラーに関心がありました。その後、鉄道のディーゼル化とともにディーゼル機関に興味を覚えました。かった記憶があります。アルバイ高校時代は鉄道旅行が好きで、それが高じていつか北海道に行きたいと思うようになりました。大学を北海道にすればあちこち行けると。旅の延長として北海道は憧れの地でした。されたのでしょうか。たのでなかなか旅行には行けなト代も学費やお酒に使ってしまうのです。それでも、当時「カニ族」と呼ばれていた横長のリュックをどのような学生時代を過ごお金に余裕のない学生だっ背負うスタイルで道内旅行をしていました。駅舎やベンチで寝泊まりもしました。工学部では、好きだったディーゼル機関を学ぶために村山先生の熱機関学第2講座に入りました。そこでは、指導教授の村山先生、実験のペアを組んだ近久さん(北大名誉教授:現北海道職業能力開発大学校長)にしごかれまくりました。今では考えられないかもしれませんが、よく2〜3日の徹夜でエンジンを回していました。当時は、ディーゼルエンジンの排気ガスであるNOXやCO2をいかに低減させるかが研究のテーマでした。エンジンの噴射方法を変えながらデータを取るのにものすごく時間を費やしました。そのおかげで粘り強さを身につけましたよ。また、環境に優しいエンジンの実現を目指していました。排気ガス浄化の電子制御や、軽油に代わる水素燃料への転換なども考えていました。続いているのだと感じました。どのような経緯でクボタへの入社を学生時代の研究が今日まで実験に明け暮れた学生時代実践Boys, be ambitious」寳金木股寳金木股寳金木股寳金 総長が訊くLitterae Populi Vol.70  16    「の       環境に優しいエンジンの実現を目指していました。排気ガス浄化の電子制御や、軽油に代わる水素燃料への転換なども考えていました。―木股

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