litterae_vol.70
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幼少期から「ファーブル昆虫記」を愛読していて、虫や漫画の絵を雑多に描いていました。小学校一年生の時に写生大会で消防車を描いたらクラスの代表に選ばれました。普段そんなに自分が褒められることがなかったので、絵描きになると決意してしまいました(笑)。高校では、勉強や、吹奏楽部で部長としてまとめることに苦労したり、劣等感を抱えていました。ただ、何かを作り上げることへの情熱は常に持ち続けていました。高校生の時に絵描きか生物学者になるかで悩んでいましたが、絵林野庁森林官としての現場経験をもとに、得意のイラストや漫画を武器に林業の「通訳者」、そして「応援団長」になりたいと話す平田美紗子さん。同氏が描くイラストの大胆な構図には魅了される。また、ユーモラスな掛け合いの漫画は、読者を温かな気持ちにさせる。林野庁の漫画家として精力的な活動を続ける同氏に、学生時代からの関心事や絵を描き続ける動機などを伺った。―どのような幼少期を過ごされていたのですか。―北大の農学部森林学科に進んだ経緯は。また、そこで学んだことは。森とそこに携わる人にじっくり耳を傾け、画筆で結ぶ人や自然の輪Litterae Populi Vol.70  22HIRATA Misako林野庁 北海道森林管理局 総務企画部企画課 経営企画係長|農学部卒業、農学院修士課程修了|平田 美紗子

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