litterae_vol.70
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外交の世界では、アンバサダーLitterae Populi Vol.70  24(大使)は自国を代表し、相手国に自国の意思を伝えるという重要な役割を担っています。つまり、北海道大学アンバサダーは、北大の国際化の先陣を切り、韓国で北大をPRし、多くの韓国の若者が北大で夢を追いかけることを応援するものだと私は考えています。私は、1987年から博士号を取得するために学んだ北大の発展のために最善を尽くしたいと思っていますので、アンバサダーを務められることを大変光栄に思っています。私はこれまで、北海道大学ソウル事務所から北大関連の広報資料を受け取り、勤務していた忠北大学校の学生たちに渡してきました。そして、学生との面談を通じて、北大の素晴らしさを伝えてきました。空き時間を利用して10年ほど学生に日本語を教えてきましたが、私から日本語を学んだ学生の中には、その後日本に留学したり、短期研修に行ったりして、日本語教育機関で学生を指導している人もいます。韓国の学生が日本語や短期研修に興味を持てば、日本への留学意欲はさらに高まるでしょう。韓国人学生の留学の目的は、帰国後に大学教授や研究所の研究者になることです。大学や研究機関に就職するためには、世界的な学術誌に多くの論文を発表し、様々な研究成果を蓄積することが必要です。北大には、留学生が日本で学びながら多くの研究成果を蓄積・発信できるよう、より一層の支援をしてほしいと願っています。北大の国際化を成功させるためには、人的交流をさらに拡大する必要があると思います。電話やメールよりも、直接会った方が問題は解決しやすいでしょう。2022年11月のソウルでの寳金総長や横田国際担当理事との出会いは、私がアンバサダーとして国際化を進めるうえで、とても有益なものでした。各国の北大アンバサダー1.忠北大学校で学生と2.北大総長一行との懇親会(2022年11月)3. 4. エチオピアとベトナムにおける韓国国際協力団(KOICA)の活動が定期的に集まり、対話の場を設けることで、北大発展のための協力体制はより強固なものになると思います。私が住んでいる忠清北道清州市は、韓国の中央部に位置する内陸部の都市で、雪はほとんど降りません。忠清北道の道庁所在地である清州市は、古くから教育の街として知られています。「サムギョプサル」は、1950年代に清州の西門伝統市場で生まれたと言われています。「流れる川のようにやがて万物は一つに合流する」、「国籍は変えようと思えば変えられるが、卒業した大学の歴史は決して変えられない」という言葉があります。私は、北大で学んだ留学生達が、若い頃に夢に向かって挑戦した北大をいつまでも覚えていてほしいと願っています。北大の皆さん、北大の永遠の発展のために一緒に頑張りましょう。1234From  朴鍾燮(バク・ジョンソプ) 氏(韓国、忠北大学校農業生命環境大学名誉教授、2016年4月北海道大学アンバサダー就任)世界に広がる北大ファミリー今号では、韓国において北海道大学アンバサダーとして活躍する朴鍾燮(バク ジョンソプ)氏と、アメリカにおいて北海道大学パートナーとして活躍するアレキサンダー・ペティット氏からの寄稿を紹介します。KKorea//USAUSA

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