ション活動もしています。これか理指導という形でサポートもしている。佐々木さんは、「北大祭で短角牛を扱ってくれる学生がもっと増えてくれたら良いなと思い、興味がある学生たちへのプロモーらも食だけではなく、様々な研究成果の発信に際し、北大と市民をつなぐコミュニケーションのお手伝いをしていきたいです」と語る。北大短角牛がブランド化されたことによって、河合牧場長が学会やシンポジウムに講演で呼ばれる機会が増え、数々のメディアにも取り上げられるようになった。地元新ひだか町全小中学校の給食として北大短角牛が提供されたことをきっかけに、小学生たちが牧場を訪れたこともあったという。河合牧場長は、「普段食べている牛肉とは飼い方も風味も違った北大短角牛を味わうことで、少しでも畜産や畜産食品に興味を持ってもらうきっかけになれば」と話す。「海外には、研究牧場に一般公開を担当する部署があり、専門の職員がいる大学もあります。静内研究牧場にもそういった役割ができ、もっと多くの人に牧場を訪れてもらえるようになればと願っています」と将来展望を語る。河合牧場長が魅力のひとつとする「北大短角牛が山の風景に溶け込む姿」を、私たちが目にする機会が増えるかもしれない。「北大短角牛」を味わい、畜産を考える07 Litterae Populi Vol.72静内研究牧場で放牧されている北大短角牛。(提供:北方生物圏フィールド科学センター)北大短角牛が、新ひだか町全小中学校の給食として提供された。(提供:北方生物圏フィールド科学センター)株式会社わっか 佐々木 学 代表取締役。(提供:わっかテーブル)
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