―赤坂必要なのですが、患者様の安全を考えるとそういうところに手は抜けない、という話になってしまいます。そういう意味で、日本航空の方々のような取り組みを、医療業界も安全と両立しつつ、より一層強化してくことが必要と思います。本当に、これはここだけの話ではなく全ての業界に共通する課題ですね。2022年6月の日本航空と北海道大学との連携協定の締結後、様々な活動をともにさせていただき貴重な経験になりました。飛行機によって得られるデータが大学で地球温暖化の研究に活用されるなど、大変ありがたいのですが、アカデミアとの連携に関して、会長のお考えをお聞かせください。「データをどう使うか」が一番重要だと思っています。例えば、北海道エアシステム(以下、HAC)の飛行機にカメラを付けることで海洋変化などのデータをがっていくように思います。得ても、企業同士だとそこでデータが閉じてしまう可能性があります。大学のオープンな環境の中でデータを扱っていただき、皆さんにその活用をお願いすることで、取り組みの価値が上がり、幅も広有するのに適した場所ですので、そのように活用していただけるのは大変ありがたいことです。もう1点、地域とのエンゲージメントについてもお聞かせください。新幹線が発達しても、北海道では航空による輸送が重要だと思うのですが、航空会社と地域との関わりについては、どのようにお考えですか。 我々が少しでもお役に立てるのでば飛行機に乗る人も減ってしまうので、地域の経済社会を維持することは航空会社のビジネスにとって重要です。北海道の課題解決に向けて、北海道大学が担う役割は非常に大きいと感じています。あれば、意味があるように思います。大学はデータをしっかり共地域に住む人がいなくなれ北海道の持つエネルギーや食糧を社会課題の解決手段として発展させていく必要があると思います。北海道大学との連携と、北海道への思い 総長が訊く赤坂寳金赤坂寳金赤坂Litterae Populi Vol.73 14AKASAKA Yuji1962年、北海道出身。東京大学大学院工学系研究科航空学専攻修了。1987年に日本航空株式会社入社。整備部門でキャリアを重ね、2016年に常務執行役員整備本部長、株式会社JALエンジニアリング代表取締役社長。2018年に代表取締役社長執行役員、2023年代表取締役社長執行役員 グループCEOを歴任し、2024年に同代表取締役会長(現任)。日本航空株式会社 代表取締役会長/安全統括管理者赤坂 祐二
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