―寳金ジョンがあれば、お聞かせ下さい。例えばHACさんは、地域にとってライフラインそのものですよね。地域医療を支えるために道内全域を日々移動する医療従事者の立場からも、欠かせない存在です。我々としては、HACはひとつの問題提起のつもりでいます。北海道の今後の交通体系を、どう再構築していくか。JR北海道さんが路線縮小しているなかで、これだけの面積の北海道で、人が住み生活していることをどう考えるのか。もっとみんなで全体像を作り直す必要があるのではないでしょうか。今、さんの工場新設により、千歳市と航空、半導体産業の関わりが深まりつつあり、この先10年、20年で新千歳空港も国際的なハブとして意味を持つのではと思います。新しい産業が生まれてきた時の、北海道と航空の関わりについてビ北海道のエネルギーや食糧、あるいは観光などの資源を、社会課題の解決手段として発展さRapidus(せていく必要があります。その中で我々は、航空を中心とするインフラが非常に大事だと思っています。できれば新千歳空港から国際線を拡大し、新千歳空港だけで足りなくなれば北海道の空港を中心とするグローバルなネットワークをつくっていきたい、と考えています。 が、現実味のある夢で、新千歳空港がその中心になっていくと思います。私は空港が大好きなんですよ。ここから飛び立つ人、帰ってくる人。ワクワクしますよね。そのような仕事に就かれているのは、とても羨ましく思いますが、ラピダス)いかがですか。いられないかも知れません(笑)。ただ飛行機だけではなく、地域全体をワクワクするものにしていきたいです。北海道はその可能性を秘めていると思っています。北海道を、今後ともよろしくお願いします。本日はありがとうございました。これはまだ夢の段階ですまあ、それがないとやって会長の生まれ故郷でもある新しい産業が生まれることで、新千歳空港はこの先、国際的に重要なエアポートになるでしょう。寳金赤坂寳金赤坂寳金赤坂寳金15 Litterae Populi Vol.73HOUKIN Kiyohiro1954年、北海道出身。北海道大学医学部卒業。医学博士(北海道大学)。1979年北海道大学医学部附属病院等に勤務。米国カリフォルニア大学デービス校客員研究員等を経て、2000年北海道大学大学院医学研究科助教授、2001年札幌医科大学医学部教授、2010年北海道大学大学院医学研究科教授に就任。2013年北海道大学病院長・北海道大学副理事、2017年北海道大学病院長・北海道大学副学長を歴任し、2020年10月から現職。北海道大学総長寳金 清博
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