元触媒化学研究センター長)総合イノベーション創発機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)/大学院理学研究院前田理教授がフンボルト賞を受賞III-II-で開催された授賞式に出席した前田教授は、「ご推薦いただいたベンジャミン・リスト先生(ドイツマックス・プランク石炭研究所教授及び北海道大学ユニバーシティプロフェッサー/WPI-心よりお礼申し上げるとともに、この栄誉にふさわしい成果を今後の研究活動を通じて示していく所存です」とコメントしています。2025年春の褒章において、福岡淳名誉教授(元触媒化学研究センター長)が紫綬褒章を受章しました。紫綬褒章は、科学技術分野の発明や発見、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方に国から贈られるものです。長年にわたり触媒化学の教育及び研究に従事してきた福岡名誉教授は、「化学工業の脱炭素化」及び「フードロス削減」というSDGsの主要課題の解決に資する固体触媒反応プロセスを世界に先駆けて開発し、それらの技術は産学共同研究を通して社会実装を実現しています。例えば、バイオマス分解の生成物である水溶性オリゴ糖は植物に対してバイオスティミュラントとして機能し、農業資材として実用化され、現在では食物の生産性向上に寄与しています。また、青果物鮮度保持に有効な低温エチレン酸化用の固体触媒として開発された「プラチナ触媒」は、大型の野菜貯蔵庫や冷蔵庫の野菜室などに搭載され、野菜の歩留まり向上・フードロス削減に大きく貢献しています。福岡名誉教授は、現在、触媒科学研究所の特任教授として、バイオマスや二酸化炭素変換、フードロス削減等の研究を続けており、「この受章を契機にさらに精進し、研究開発と人材育成に貢献していきたい」とコメントしています。CReDD)及び大学院理学研究院CReDD拠点長の前総合イノベーション創発機構化学反応創成研究拠点(WP所属でWP田理教授が、フンボルト賞を受賞しました。同賞は、ドイツのアレクサンダー・フォン・フンボルト財団の創設による国際的学術賞で、学術における基礎的な発見、新たな理論や洞察が、自身の研究分野内外に大きなインパクトを与え、今後も最先端の研究成果を生み出していくことが期待される研究者に対して授与されるものです。前田教授は、理論化学・計算化学を代表する研究者の一人で、計算化学による化学反応予測法の先駆者かつ反応予測データベース構築の可能性にも道を拓きました。また、化学合成分野における機構解明や新反応の発見にも大きく貢献していることなどが高く評価され、ドイツで最も栄誉ある学術賞の受賞となりました。2025年6月26日、ベルリンCReDD特任教授)に(写真:Humboldt Foundation/Benjamin Pritzkuleit)フンボルト財団ロベルト・シュレーグル会長(左)と前田教授(右)紫綬褒章受章の福岡名誉教授(中央)Litterae Populi Vol.75 20Litterae Populi Vol.75 20動 き 続 け る 北 大 の 最 新 情 報トピックス福が岡紫綬淳褒名章誉を教受授章 (
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