litterae_vol.75
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藤さん自身のポテンシャルもあって、そこに環境が加わり化学反応が起こったのだと思いますが、今の大学の状況では普通、ないことです。伊藤「君も大学行ったらええよ」と勧めてくださいました。そういう選択肢もあるのかと気付き、夜間で北海学園大学に通い始めました。昼間は北大で働き、17時になったら自転車で学園大に行って、大学を行ったり来たりの生活でした。寳金の仕事にも役に立っていますか。伊藤だけではなく、知見を広げて引き出しをたくさん作るところだということです。「学び方を体得するところ」でもあって、その経験がすごく大事なんだなと。普通の公務員で終わったら体験できなかったと思うので、とても貴重でした。寳金に通って学ばれたビジネスモデルは、知識としても重要だったので思ったのは、大学は単に勉強する当時の先生が京都の方で、その時に学んだことは、今2つの大学を行き来してその後の起業の上で、大学音とインターネットの可能性を追求し地方で活動するクリエイターを応援寳金今の職業からすると、むしろバックパッカーで世界一周のような、アバンギャルドな生き方を想像されがちかと思いますが、公務員は堅実な選択ですよね。伊藤自分が普通の公務員になっていれば何の変哲もない人生で終わったと思うのですが、配属された研究室が少し特殊だったんです。職員もゼミや研究に参加しなさいと言われ、僕の前任者も後任者も、学位を取っています。寳金それはすごい。今はあまりない環境ですね。そこでコンピュータと出会われたのですね。伊藤はい。精密工学科で機械設計を主にやっていたので、周りにコンピュータがたくさんありました。それまで触ったこともなかったのですが、コンピュータを使えないと仕事にならないと感じまして。とりあえず勉強して情報処理の資格を取りました。そこでプログラミングを学ぶ機会があり、英語の論文を読むために不得意な英語も勉強しました。寳金相当異例な話ですよね。伊09  Litterae Populi Vol.75

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