討論劇とワークショップ「二重らせんは未来をつむげるか? 〜討論劇で問うヒト受精卵へのゲノム編集の是非〜」

2017年10月に閣議決定した「がん対策推進基本計画(第3期)」では、ビッグデータやAIを活用した「がんゲノム医療等」の推進が謳われています。そして、同年12月20日、政府の生命倫理専門調査会の専門家会議は、ゲノム編集でヒト受精卵を操作する研究について、基礎研究に限り条件付きで認める方針を盛り込んだ報告書を取りまとめました(朝日新聞 2017年12月20日)。このように狙った遺伝子を改変することができるゲノム編集技術の進展と医療への応用は著しいものがあります。
今回、対話の場の創造実習は、札幌市資料館の刑事法廷展示室(旧札幌控訴院)にて、ヒト受精卵へのゲノム編集技術の利用を題材にした「討論劇」を実施します。その後、観客のみなさんとともに、実際に評決を出すワークショップを行います。
人数に限りはありますが、演劇を用いて科学技術コミュニケーションを行う試みにご興味のある方は、ぜひご参加下さい。
〜討論劇あらすじ〜
ヒト受精卵へのゲノム編集技術の利用を定めた「遺伝性疾患予防法」が施行された25年後の未来。同法に規定されている「ゲノム編集技術の利用を見直すための市民法廷」が実施されることになった。利用を肯定する側と否定する側の証人が、市民陪審である観客へと語りかける。さて、市民法廷はどのような判断をくだすことになるのだろうか。
【プログラム】
40分ほどの討論劇を鑑賞後、ワークショップ参加者は、市民陪審として「ヒト受精卵へのゲノム編集技術の利用」の是非について評決を行います(50分)。その後、評決の発表と討論劇のエンディングが上演されます。ワークショップに参加せずに討論劇のエンディングを見たい方は、その間お待ちいただくことになります。ご了承ください。
開催日
2018年1月28日 (日) 終了
時間
14:00〜16:00
場所
札幌市資料館 刑事法廷展示室
札幌市中央区大通西13丁目
参加費
無料
定員
ワークショップ参加者は20名、事前申込制。申込フォームはこちら。
討論劇の観劇は自由。
(ワークショップの内容は研究報告のため録音・録画を行います)
主催
CoSTEP 対話の場創造実習「劇団 DoSTEP 2017」
共催
札幌市資料館
連携
TERRACE-科学とアートが出会う場所-
URL
http://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/costep/contents/article/1719/
お問い合わせ
Email tanemura*costep.hucc.hokudai.ac.jp
*を半角@に変えてください。
- 掲載日:2018年1月16日