「lofty Ambition (高邁なる志)」
― ウイリアム・スミス・クラーク博士の札幌農学校開校式辞の言葉:「長年にわたり、東洋の国々を暗雲のごとく包んでおりました、排他的階級制度と、因習との暴政から、貴国がかくも見事に開放され、自由を獲得されたことは、教育を受けんとする学生一人ひとりの胸のうちに高邁なる志(a lofty ambition)を目覚めさせずにはおきません。若き紳士諸君(young gentlemen…)…」
「Boys, Be Ambitious (青年よ、大志を抱け)」 (帰国の別れの言葉)
Boys, Be Ambitiousの真意:1915年サンフランシスコ万博に送った、北大略史の中の解釈に、「『青年よ、大志を抱け。金銭や私利私欲や人が名声と呼ぶはかないものに対してではなく、知識や正義や人々の向上に尽くすために。そして、人としてのあるべき最高の姿に到達できるように、青年よ、大志を抱け。』というのがクラーク博士のBoys, Be Ambitiousの真意である。」と記されている。当時の風潮の立身出世ではなく、知識、正義、奉仕、人格の完成を大志の目標とした教育精神をここに見ることが出来る。
[参考までに]:1903年建立のスタンフォード大学キャンパスのチャペルの後ろの壁に刻まれた箴言の一節に次の言葉がある。
A noble ambition is among the most helpful influences of student life, and the higher this ambition is, the better.
貴き志は学生生活の最も有益な力である。そしてこの志は高ければ高いほどよい。
2006年5月にイギリスの前首相Major氏がワシントン大学セントルイス校卒業式に臨んで、巣立ち行く卒業生達に送った言葉も“Be Ambitious, Aim High”(大志を抱け、高きを目指せ!) Be Ambitiousは今でも若者を励ます言葉として生きている。
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