「ピアサポート」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?「仲間同士の助け合い」という意味ですが、近年、全国の大学では、在学生(先輩)が新入生(後輩)を仲間として援助し、支える活動のことを「ピアサポート」と称して活発に取り組んでいます。通常、援助するための技法の訓練を受けた学生が組織的に援助活動を行うことを指しているため、本学では、まだそこまでの体制は整っていませんが、既に活動の種子は芽生えているので、そういった取組みをシリーズで紹介します。
頼んます先輩〜ピアサポートの取組状況
写真 写真 第1回新入生のための履修相談支援編

履修相談会MANAVIについて
倉元祥伍

 MANAVIという活動は、北大生協学生委員会の新入生歓迎活動の一環として、2005年から毎年行っている活動です。2007年からは教務課との共催となり、約二千人の新入生が参加しています。
 新入生が入学してきてまず待ち構えているのが、はじめての時間割づくり。入学式前のオリエンテーションでシラバスや学生便覧が配布され、履修の仕方の説明を受けますが、一回の説明だけではなかなか理解できず、最初からひとりで時間割づくりをするのはなかなか難しいものです。
 また、新しい大学生活は「学び」だけではありません。部活・サークルやバイトなどの「課外活動」を積極的に行うことができるのも大学生活ならではのものです。この「学び」と「課外活動」との両立のためにも、「自分のライフスタイルに合わせた時間割づくり」ということを考えるのも大切です。
 そこで、北大で一年以上生活している上級生が新入生の時間割づくりをサポートし、新入生の時間割づくりに対するあらゆる不安を解消し、「ベストな時間割づくり」ができるようにしていきます。
 今年のMANAVIは、4月9日〜13日の期間に実施しました。9日(水)は「時間割づくり説明会」ということで、時間割づくりに必要な最低限の知識を新入生に身につけてもらうために、パワーポイントなどを使って、履修登録までの流れを説明しました。特に新入生がわかりにくいと思われる部分についてはわかりやすいように重点的に説明しました。この日は約1500人もの新入生が参加してくれました。教室いっぱいに新入生が入り、なかなか窮屈そうでしたが、友達同士で仲良く教え合いながら時間割づくりをしている新入生の姿が見られました。
 10日(木)、11日(金)では、「個別相談会」ということで、10日からの授業開始を受けて、9日で解消できなかった疑問や実際に授業を受けてみて新たに生じた疑問などについて個別に上級生が相談にのりました。新入生の中にも理解の程度に差があり、幅広い質問が挙がりました。放課後にバイトをするためにうまく時間割をつくろうとしている新入生の姿などが見られました。
 12日(土)、13日(日)は「学部のMANAVI」ということで、自分の学部のことについて同じ学部の上級生から話を聞いて4年間または6年間の大学生活についてイメージしてもらいました。土日で天気もあまりよくなかったので、参加者は少なかったのですが、参加してくれた新入生からは「これからの学部での勉強について少しイメージが持てた」という声を聞くことができました。
 MANAVIという活動は毎年、新入生が大学生活のスタートをうまくきれるようにサポートしています。今後も新入生にとってなくてはならない活動にしていければと思います。




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