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本学では、カルト団体に関して、入学時にリーフレット「こんな勧誘にご用心!」を配布したり、掲示板等で注意喚起を行っているので、既に心得ていらっしゃる方も多いと思いますが、勧誘の実態は未だ収まっていません。
そこで、「カルト」問題の専門家として著名である本学文学研究科教授・櫻井義秀先生に昨今の実態等についてお聞きしました。 |
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カルト団体とは社会問題となるような活動をなす団体のことです。宗教団体に限らず、犯罪・違法資金集め・虐待等を起こす団体があります。大学内にも潜伏し正体を隠して近づいて来ます。 |
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大学生や若者は、自分とは何か?人生とは何か?社会問題はどう解決できるのか?などと考える時期にあり、価値観や世界観を求めています。カルト団体にカモにされやすい時期です。これが真理だ、この教え以外は全て間違っているという言い方をされたら気をつけましょう。 |
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第一段階としてはセミナーや講習会に誘われます。外部との接触を断たれ、孤立した環境下では情報が遮断されるため、自分の持つ知識や判断力ではカルト団体の教えこみに対抗できなくなり、団体に入信してしまいます。入信後は、真理を知っているという指導者に絶対服従し、自分で考えたり、判断したりできなくなります。自律性を奪われるのです。 |
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いやなことは断りましょう。同情したり頼みをきくことが友達ではありません。セミナーや集まりに誘われたら、何をするのかをしっかり確認し、内容が不明だったりあやしいなと感じたらはっきりと断りましょう。教員等友達以外から誘われたときも同様です。学生相談室にも相談してください! |
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だれか知らない人が自分にアプローチをしてきたら、その人が何のために近づいてきたのかを確認します。名前を言わない、目的を言わない、あいまいにぼかす時は注意!真の目的を隠している可能性があります。また、人間関係では自分と相手の間には境界線があるものですが、その境界を不意に突破してくる人には警戒しなくてはいけません。いきなり心の問題やプライベートに踏み込んでくることもおかしいと判断する時のポイントです。また、しつこく勧誘を受けたり、セミナー等に参加してしまった時には、学生相談室や学生支援課窓口に相談に来てください。相談することで、「この学生は警戒している」とカルト団体は判断して接触してこなくなります。かれらはカモになる学生を求めているのです。 |
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みなさんは何のために大学に入って来ましたか?どんな夢を持っていますか?
大学に行って勉強がしたい、充実した学生生活を過ごしたい…カルト団体はみなさんから勉強する時間・いろんなことを話せる友人・夢を実現する人生…いろいろなものを奪います。カルト団体に接触してしまったら、大学に入ったときの初心を思い出してください。 |
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