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高等教育機能開発総合センター1階ロビーにある「落とし物陳列棚」には、毎日、いろいろな品々が入荷されては?また出荷される…。春先などは日に30件くらいの問い合わせがあるほど。何故にこれほどと思われるくらいの盛況ぶりだ。そこで、最近の落とし物の傾向から珍品の紹介まで、昨今の落し物事情を取り上げることにした。 |
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高機能センターのなんでも相談窓口(2番窓口)は、落とし物担当窓口にもなっている。ある日の午後、心配顔で男子学生がやってきた。「落とし物はあそこだけですか?」と陳列棚方面を指さしながら尋ねる学生。「貴重品以外は全部あそこに置いていますよ。どんなものをなくされましたか?」と職員Y子。「カレーパンをなくしました。」「パンは届いていないですね〜。」会話はこれで終わってしまうのだが、そんなやりとりを後から聞いたK氏は、真面目なY子に向かって「もったいない!」と激怒(?!)した。お昼時にカレーパンを食べ逃した学生にとっては、さぞや貴重品だったであろう。いちるの望みで頼ってきた学生をそのまま帰してしまっては、「おもてなしの心」としてどうなのか。「お腹はすいていないか?」「お金は持っているか?」「午後の授業はちゃんと受けられるか?」等、さだまさしの歌気分で心配してあげないとと嘆いた。
一方、ある日の午前中、学生さんがトイレの中にお土産の忘れ物があったと届けてくれた。生ものの忘れ物はめずらしくなく、お土産や中身の入った弁当箱は何回も届けられた実績がある。そのような忘れ物は、陳列棚に「生もの情報」を掲示のうえ、しばし、学生支援課の冷蔵庫に保存されることになる。何日も経過すると、はたしてどう処理しようか、誰の口に入るのかと余計な心配をすることになるが、昨今の実績では、1件のお土産品を廃棄した以外は、すべて賞味期限内に落とし主が現れている。さて、今回は…と、夕方まで待つことしきり、窓口に男子学生が飛び込んできた。「友達のじっちゃんからもらったんです。う○こしてたら忘れちゃって・・」と照れ笑い♪
毎年、7月1日はサマーバーゲンが始まる日だ。授業を休んで朝一でお目当ての品を手に入れようとする学生も多いのだろう。午後には、おしゃれなビニール袋に入った品物が届くこともある。せっかくお買い得品をゲットできたのに、あーもったいない。
やっぱり、日常茶飯事のお届け物は、携帯電話。しかもトイレの中で、ながらメールが多いのか、受け取る方も指でつまんでしまう。また、意外に財布が多い。日に4・5件も問い合わせがあることもある。いったいどうしてか。現金は少なくてもカード類がやたらと多くて重い。つい自転車カゴに入れっぱなしになったり、机の上に置き忘れたりということがあるようだ。
珍品の落とし主は男子学生が目立ったが、その他は7:3の入学者男女比どおりの落とし物率と言えよう。
とにかく、学生の皆さんにお願いしたいことは、教科書から貴重品まで、名前や自分のものだと証明できる印を付けてほしいこと。陳列棚の鍵を開けた途端に持ち帰ろうとする学生さんも多く、きちんと本人確認できないものは、お渡しすることができないので、くれぐれもご用心を♪ |
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