「ピアサポート」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?「仲間同士の助け合い」という意味ですが、近年、全国の大学では、在学生(先輩)が新入生(後輩)を仲間として援助し、支える活動のことを「ピアサポート」と称して活発に取り組んでいます。通常、援助するための技法の訓練を受けた学生が組織的に援助活動を行うことを指しているため、本学では、まだそこまでの体制は整っていませんが、既に活動の種子は芽生えているので、そういった取組みをシリーズで紹介します。
頼んます先輩〜ピアサポートの取組状況
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プレオープンキャンパスツアー
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高校生を交えた
交流会での乾杯!(ジュース)
第2回入学前支援編

北大キャンパスビジットプロジェクトについて
佐藤多恵

 北大キャンパスビジットプロジェクト(HCVP)とは、平成14年度に、高校生をはじめ修学旅行等で本学を訪問した方々に対して、大学の雰囲気や学問の面白さを実感してもらうことを目的として立ち上がったものです。北大生、アドミッションセンターの教員及び職員の三位一体の組織で、企画・運営そのものは北大生が行い、その活動を教職員が支えるというものです。
 主にキャンパスツアーや本学を訪れる高校生へ向けての説明等を行っていますが、一番大きな活動として、オープンキャンパス時のキャンパスツアーや個別相談会があります。
 今年度は8月3日(日)〜4日(月)にオープンキャンパスが開催(一部の学部では別日程で開催)され、その際にこのような活動を行いましたが、今回は当日だけではなく、前日の8月2日(土)に「オープンキャンパスを100倍楽しむ!プレオープンキャンパス2008」を行いました。
 これから北大に入学したい!と思っている学生のために、一体どのようなことを行えばよいのか、何度も綿密に会議を重ねた結果、「オープンキャンパス事前説明会」「プレオープンキャンパスツアー」「交流会」の3つを行うことになりました。
 ツアーのコースを実際に歩いてみた一人のスタッフから「ゴミがたくさん!これでは北大に来ていただいた方々に、緑豊かでキレイなキャンパスというイメージを持ってもらえない!ゴミ拾いしよう!」という提案があり、これに賛同するスタッフの声がたくさん寄せられました。そして当日、一時間以上も集合時間を早め、キャンパス内のゴミを拾い、参加者を迎えました。
 悪天候にもかかわらず、約50名の方に参加いただき、予定どおり屋外でのキャンパスツアーも行いました。参加者の大部分が北海道外在住者であり、終了後のアンケートでは「親切な案内をありがとうございました!」「オープンキャンパスだけでは知ることのできない情報を教えていただきとても参考になりました!」「北大に入学したいと思う気持ちがますます強くなりました!」等の感想を多数いただきました。
 3日(日)も雨の中のツアーとなってしまいましたが、1回2グループで5回のツアーを行い、約120名の参加がありました。個別相談会では、学生本人だけではなく、保護者も一緒に相談する場面も見受けられました。2日間とも天気が悪かったのですが、スタッフもそれにめげず丁寧な対応を終始心がけ、最初は不安気な表情で参加していた高校生たちも、終わる頃には笑顔が絶えず、双方にとってよい場になったのではないかと思います。そして私自身、オープンキャンパス終了後にスタッフと一緒に乾杯した缶ジュースの味は、未だに忘れることができません。
 私は職員としてこの活動に携わっていますが、未来の北大生を支援するには、やはり現役の北大生が適しているのではないかと感じています。自分が高校生だった時のことを思い返し、「あの時こんなこと知りたかった、ああいうことがあればよかったのに」という想いを何らかの形にして、これから北大を目指す学生へ伝えることが一番の支援になるのではないかと。そして、そのような活動を通して、スタッフである北大生自身にもよい経験を積んでいただければと思います。
 今のスタッフの中には、高校生の時に実際にこのツアーに参加し、北大に入ったら自分も!と本当になった方もいます。これからも、この活動が北大を目指す学生にとって、そしてそんな学生を支援する現役の北大生にとって、かけがえのない活動となることを陰ながら応援していきたいと思います。




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