医学研究科附属動物実験施設は,昭和47年5月,東京大学医学部附属動物実験施設につぎ,全国で2番目に認可され,今年,設立30周年を迎えました。
これを記念し,10月3日(木)に医学研究科臨床大講堂において,記念式典及び記念講演会が,また,祝賀会がファカルティハウス・エンレイソウで行われました。
記念式典は午後2時から学内外の来賓,他大学動物実験施設教官,名誉教授,同窓生,教職員など約130名が出席して執り行われました。はじめに,吉木動物実験施設長から本動物実験施設の沿革とこれまでの運営に貢献された歴代施設長と関係各位に謝辞が述べられ,教育,研究における動物実験の重要性とそのための動物実験施設の貢献並びにますますの充実を願う旨の式辞が述べられました。次いで,中村総長から適正な動物実験実施の必要性とそのための動物実験施設の役割の重要性について述べられ,更なる発展へ期待する旨のあいさつが述べられました。また,西医学研究科長からは,附属動物実験施設の前身である医学部中央動物実験部建物竣工を伝える新聞記事のスライド映写も交えながら,動物実験に対して常に先進的であった北大医学研究科の伝統をさらに伸ばしてほしい旨のあいさつがありました。
続いて,八神健一筑波大学生命科学動物資源センター長,青木藩札幌医科大学動物実験施設部長(磯貝浩副部長代読)の祝辞を頂き,記念式典が終了しました。
記念式典後に行われた記念講演会では,前島一淑慶應義塾大学医学部実験動物センター長により「これからの動物実験施設」と題して,動物実験施設の管理運営の重要性について講演が行われました。記念講演後,有川動物実験施設教授より「動物実験施設の沿革,現状,将来展望」が紹介されました。ひき続き,医学研究科動物実験施設運営小委員会委員代表の5名から「動物実験におけるこれまでの成果と今後への展望」について,それぞれの研究成果を中心に発表が行われました。
記念講演会後,午後6時から記念祝賀会が開かれ吉木施設長のあいさつにつづき,廣重力北海道医療大学長(元北大総長,元動物実験施設長)より施設長在職時の思い出と施設の30周年をお祝いする旨の祝辞が述べられました。松橋晧元鳥取大学教授(元動物実験施設初代専任教官)の発声で乾杯し祝宴に入り歓談しました。
笠井憲雪東北大学医学系研究科附属動物実験施設長(元動物実験施設専任教官)並びに澤口俊之動物実験委員会委員より祝辞があり,次いで本間研一教授の発声で乾杯し,閉会しました。
(医学研究科・医学部)
|