訃報
文部科学技官 工藤 忠行(くどうただゆき) 氏(享年57歳)
文部科学技官 工藤 忠行(くどうただゆき) 氏(享年57歳)

 理学研究科技術専門職員(極低温液化センター)工藤忠行氏は,平成14年9月18日午後9時54分に急逝されました。
 ここに謹んで哀悼の意を表します。
 同氏は昭和41年に北海道大学理学部に用務員として採用され,昭和44年2月に理学部技術員に配置換えとなり,その後,平成3年4月から技術官(理学部技術部実験技術班),平成10年4月に理学部技術専門職員に昇任されました。平成12年4月より大学院重点化により大学院理学研究科に配置換えとなり勤務されていました。
 同氏は,36年余の永きにわたり,学内共同利用施設である極低温液化センターにおいて,学内の研究に寒剤として使用される液化ヘリウムの液化製造及び液化ヘリウムと液化窒素の供給に精励されました。極低温液化センターより供給される液化ヘリウムは学内において11部局,液化窒素は17に及ぶ部局の研究に利用されており,同氏はまさに本学における研究支援の重要な役割を担ってこられました。また,低温物体及び高圧ガス等の使用に関する安全講習・指導も積極的に行い初習学生の啓蒙にも尽力され,今後の御活躍が期待されておりました。
 同氏は,9月18日に職務を終えられた後,自宅にて突然倒れられ,北大病院に救急搬送されましたが,医師等の手当ての甲斐もなく大動脈乖離で急逝されたもので,誠に惜しまれてなりません。
 ここに御生前の功績を偲び,心から御冥福をお祈り申し上げます。

(理学研究科・理学部)