電子科学研究所では,6月7日(土)に一般公開を行いました。
本研究所は光・分子・生命の科学を融合した新しい学問領域ナノサイセンスを開拓することを使命としておりますが,日ごろの研究を,広く一般の方に知ってもらうため,毎年大学祭の期間に合わせて一般公開を実施しています。
本年度秋には附属ナノテクノロジー研究センターの新研究棟が北キャンパスに落成する予定で,最先端の研究にさらに期待が寄せられています。
研究内容を図で説明するポスターには,光・材料・生命の研究対象が写真で示され,虹には,ドーキンスのベストセラー「虹の解体:驚きへの欲求」を象徴しているのですが,「ナノサイエンス」の文字が浮かんでいます。近隣の中・高・大学に配られ,注目されました。
公開は,光関係では「パルスレーザーで発光を見る,光のマジック」,生命関係では「脳の不思議,神経細胞の形や活動をみる」,物質関係では「自然にできるパターン,完全に水をはじく表面」など,楽しい実演,展示が行われました。
サイエンストークは,「渦巻きから始めるサイエンスーつむじから銀河まで」,「動脈硬化症=cd=ba52高血圧,高コレステロールがなぜ悪い」,「ナノの世界を触ってみる!」の題目で,レベルの高い内容をやさしい言葉で解説され,科学の歴史や日常生活との関わりを考える機会となっていました。
サイエンスウォークは,前年のアンケートに寄せられた声をいかして新たに企画されたガイドツアーですが,次代を担う高校生が50名以上参加し,するどい質問を大学院生にしていました。遠くにヨサコイソーランの音楽を聴きながらも,大学らしい穏かな雰囲気のなか,お天気にも恵まれ,小・中・高・大学生や市民ら200名を越える方が,楽しく熱心に研究所への理解を深めてくださいました。
アンケートに寄せられた声です。「粘菌サイコウ」,「ガラスは奥が深い」,「科学展をもっと遅くまでやってほしい」,「りん光がきれいだった」,「機会があればまた伺います」,「前提となる知識がないと理解できない部分がありました」
今後の参考にしたいと思います。
(電子科学研究所) |
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展示実験の説明に引き込まれる高校生 |
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好評な一般公開ポスター |
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