3.大学としての取り組み
1)海外危険情報に対する対応
世界保健機関(WHO)によるSARSの「地域内伝播が疑われる地域」等の指定などに基づき,外務省から海外危険情報が発出された場合,総長の下に直ちに北海道大学重症急性呼吸器症候群(SARS)対策本部(以下「対策本部」という。)を設置し,全学のSARS感染防止の対策を決定します。また,対策本部は,同情報を踏まえて必要な措置を講ずるものとします(海外危険情報レベル2以上を想定)。
2)部局等の対応
各部局等の長は,所属する教職員・学生等の渡航並びに外国人研究者・留学生の受入れ状況を常に把握するとともに,対策本部からの指示・連絡に基づき,適宜対応することとなります。
3)地域内伝播が確認されている地域からの来学(入国・帰国)者の取扱い
ア)地域内伝播が確認されている地域及び感染の危険性が高いと思われる地域からの外国人研究者・留学生等入国予定者については,同地域を経由する場合も含め不要不急の受入れは延期又は中止とします。
緊急かつ必須の国際交流事項があると判断され,やむを得ず受け入れる特別な事由がある場合には,受入れ教官又は連絡担当者(以下「受入れ責任者」という。)は,必ず事前に対策本部に連絡し,対策本部の許可を得た上で受け入れて下さい。その際には来学予定者に対して次の事項について周知徹底を図って下さい。
なお,本学教職員・学生の帰国予定者についても同様に周知徹底をお願いします。
イ)やむを得ず受け入れる来学(入国・帰国)予定者に対する連絡事項等
i )受入れ責任者は,感染防止のため,来学予定者に予め次の事項について承諾願い,別紙1又は2により,対策本部長宛て承諾書を提出させるなど,万全の予防策をとって下さい。
・可能な限り入国前10日間以上,SARS感染経路に接近しないこと。
・感染地域からの受入れ予定者については,家族や所属機関及び周辺でのSARS発生の有無又は感染が疑われる者がいないことを様式1により確認すること。(万一該当する場合は来学(入国)を遠慮願う必要があります。)
・入国時に検疫所から配布される質問票及び健康カードの内容を遵守すること。
・日程,連絡先を確認するため,入国後の移動行程を予め報告すること。
・入国後10日間は,手洗い,うがいなどの基本的な感染予防策を励行,毎日朝夕2回の体温を測定し,様式2により記録すること。
・入国後10日以内に発熱等感染が疑われる自覚症状が出た場合には,必ず申告すること。
ii )本学教職員,学生の帰国予定者等にあっては,上記連絡事項を遵守するとともに以下の事項を必ず励行するよう周知し,確認願います。
・帰国直後の健康状態を保健管理センターへ連絡すること。(水産科学研究科・水産学部は医務室へ)
・帰国後10日間は自宅で待機し,健康状態を確認すること。また,毎日朝夕2回の体温を測定し,様式2により記録すること。
1.人に会うのは最小限にし,濃厚な接触は避けること。
2.やむを得ず外出する場合にはマスクを着用すること。
3.38度以上の発熱,咳,呼吸困難の症状が一つでも出た場合は,保健管理センターに電話で連絡すること。
・異常がなかった場合には,11日目に保健管理センターへ連絡すること。
ウ)やむを得ず受け入れる来学(入国・帰国)予定者が決定した場合,受入れ責任者は来学の詳細(日程等)を対策本部に連絡して下さい。対策本部は,連絡に基づき受入れに遺漏のないよう,次の準備を行います。
・保健所,医療機関への連絡体制の整備
・接触の可能性のある人たちへの事前連絡及び連絡網等の整備
・万一の事故の場合の対応体制の整備
・最新かつ正確な情報入手経路の確保
・来学(入国・帰国)者の所属先等への受入れ準備及び対応についての確認
・宿泊先の確保(状況に応じて,10日間以上の厳重な健康観察等に対応できる場所の確保,寮生の場合は代替住居の手配及び食事の手配)の確認
・感染予防用品,医用品等の確保の確認
エ)来学(入国・帰国)時には,受入れ責任者は,事前に連絡した事項等についての確認を行うとともに,次の措置を講じて下さい。
・極力公共交通機関等の利用を避け,不特定多数の者と接触する機会を減らす。
・入国後10日間の連絡先の確認やできる限りの移動経路等の事後検証が可能な状況を作っておく(移動行程の記録)。
・来学(入国・帰国)者の精神的な負担に十分配慮する。
4)地域内伝播が確認されている地域への渡航者の取扱い
本学教職員,学生で地域内伝播が確認されている地域及び感染の危険性が高いと思われる地域への渡航予定者,又は外国人研究者・留学生等で一時帰国予定者については,同地域を経由する場合も含め原則として渡航は延期又は中止とします。
緊急かつ必須の国際交流事項あるいは家族の重病等の特別な事由がある場合には,受入れ責任者に相談して下さい。受入れ責任者は必ず事前に対策本部に連絡し,対策本部の許可を得た上で前記2の予防策等に準じて対処して下さい。
5)感染の疑いのある者の取扱い
やむを得ず受け入れる来学者と接触した可能性があり,かつ,38度以上の発熱,咳又は呼吸困難の症状が一つでも出た場合は,保健管理センターに必ず電話で連絡し,指示を受けて下さい(水産科学研究科・水産学部は医務室)。
6)感染した者又は感染の疑いのある者が確認された場合の対応
対策本部は,本学関係者にSARSに感染した者又は感染の疑いのある者が確認された場合には,受入れ責任者を通じて感染拡散防止のための措置を講ずるものとします。
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