レクリエーション

平成15年度北大山岳会秋季事業登山

チセヌプリ(1135m)と沼めぐり−北口〜神仙沼縦走コース−
9月20日(土)参加人数12名

 秋のニセコハイキングが恒例になりつつある中,今年は沼めぐりを加えての計画を立てました。朝7時,札幌を出発。途中の中山峠で一休みすると,既に寒さが身にしみる季節となっていました。ニセコ一帯には大きな雲がかかり,北口登山口を目指す私たちを不安にさせます。曲がりくねった道路ごしにチセヌプリが見え出しますが,山頂は望めません。それどころかポツポツと小雨が降り出しました。一旦メンバーを登山口に降ろし,下山を予定している神仙沼駐車場に車を移動させます。再び戻って登山開始というころ,本格的な雨になりました。しかしかなたの山々には日が降り注ぎ,青空も望まれます。これは通り雨と判断し,いざ出発です。山頂までの標高差300m。1時間ほどの道のりですが,急な登山道に転がるゴロゴロの岩を縫っての登山です。視界が開けるころ雨もあがり,チセヌプリスキー場やニセコアンヌプリ,羊蹄山の勇姿を望むこともできます。緑色の山肌を巡る帯のような車道も,景観にマッチしていました。ほどなく着いた山頂は広々としていました。小さな池がふたつ,澄んだ水をたたえています。汀に近づくと水草が揺れ,小さな昆虫の泳ぎ回る姿が見えました。こんな所にも生命の息吹が育まれているのです。昼食後,シャクナゲ岳方面に下山し,長沼へ向かいます。登山道には青空よりもさらに青いリンドウが,秋を告げていました。長沼に着くと水の少なさにびっくり。本当なら岸辺を一回りするのですが,湖底を歩いて渡りました。そして神仙沼。天気もすっかり回復し,大勢の観光客がつめかけていました。全員無事下山し,一汗かいた後は温泉です。今回は湯本温泉に入浴。澄んだ青空を真上に見ながら温泉に浸かり,一日の疲れをとります。再び車に分乗し,また来年の秋にと心に決め帰路に着きました。(コースタイム)医短7:00−北口登山口10:30−山頂着11:40−山頂発13:00−チセ分岐13:35−長沼14:30−神仙沼14:40−駐車場15:10−ニセコ温泉雪秩父16:00−医短19:30


目国内岳(1220m)−新見峠コース−
10月4日(土)参加人数11名

 あまり天気の良くない朝でした。紅葉を見て温泉に入るだけのハイキングかも,と考えての出発です。小樽をぬけ余市に近づくとポツポツ雨が降り出しました。やがて土砂降りの雨となり,登山をあきらめて車を走らせます。ところが稲穂峠を越えると太陽が顔を出し,日が差し始めました。まるでステゴザウルスの背中を思わせる目国内岳の山頂を,はっきりと視界に捕らえることができます。これは行けると意欲も高まり,新見峠の登山口に到着です。いざ登山開始となるや否や,再び暗雲が漂い始めました。気温もぐんぐん下がり,10月としては寒すぎる登山となりました。カッパで身を包み,寒風の中を進みます。前目国内岳に立つと,うっすらガスのかかった山頂が望めました。一旦コルに下り,再び登り返します。しだいに迫る目国内の山頂。巨大な岩を積み重ねた山頂が,迫力一杯迫ってきます。こんな大きな岩がどうやって山のてっぺんにのっているのだろう。素朴な疑問が湧いてきます。やがて核心部です。巨大な岩の間を縫って頂上に迫り,最後はちょっとスリリングな岩登り。積み重ねられた岩の上で登頂の握手です。辺りには深いガスが立ちこめ,視界はききません。強い北風と不安定な岩の山頂では,長居はできません。早々に岩場を降り,安全なところで昼食です。寒い寒いと思っていたら,白い花びらのような雪が舞い始め,今シーズンの初雪となりました。かじかむ手を温めながら,すするキノコ汁は格別です。お腹を満たし元気をつけて,下山の途につきました。最後は温泉で身体を温め,今シーズン最後のハイキングを無事終えられたことに感謝し,帰途に着きました。(コースタイム)医短7:15−新見峠登山口10:20−前目国内岳11:05−山頂着13:00−山頂発14:05−新見峠登山口15:10−新見温泉16:00−医短19:30


 来年のハイキングは,石狩湾を見下ろす大展望の塩谷丸山(5月22日),ピラミッドを思わせる黄金山(6月12日),紅葉と温泉のニトヌプリ(10月2日),支笏湖を望むイチャンコッペ(10月16日)の予定です。いずれも日帰りで,温泉入浴や山菜・キノコ取りもあります。北大ホームページとポスターに案内をだしますので,奮って御参加ください。
(北大山岳会)

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