総合博物館企画展示「北大樺太研究の系譜」関連公開セミナー |
総合博物館では2月19日(日)に企画展示「北大樺太研究の系譜」関連公開セミナーを開催しました。
同セミナーは「北大樺太研究の系譜」展の理解を深めていただこうと企画したもので,開催期間中に計6回を予定しています。第1回目となる今回のセミナーでは,「樺太における植物探検調査の歴史と展望」および「サハリン紹介」と題した2つのセミナーが行われました。講師は当館の高橋英樹教授と北大スラブ研究センター主催の日露シンポジウムで来日中のサハリン国立大学のイシチェンコさんに務めていただきました。
樺太と千島列島は北方からの生物やヒト,文物の重要な移動ルートであり,北海道の自然や文化の形成に大きな影響を与えてきました。特に,戦前の樺太は開拓や植民といった国策が遂行された舞台であり,北大研究者による自然・人文系の野外調査が繰り広げられた地域でもありました。サハリンはその地勢的な位置から,これまでと同様今後も日ロ共同研究・共同調査の対象地域であり続けると思われますが,一般にはなじみが薄く,知りたいと思ってもなかなか知る機会に恵まれない国といえるでしょう。
セミナーでは,「樺太」と呼ばれていた時代の状況を植物探検調査の歴史を軸に高橋教授が興味深く説明し,現在の「サハリン」の様子をイシチェンコさんが現地の日常生活から事例をあげながら紹介しました。 |
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ポスター |
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(総合博物館) |
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