| 教育学部,今年も6月に「高校生の一日体験入学」実施 |
6月24日(土),教育学部の「高校生の一日体験入学」が実施されました。本学部では,全学に先駆けて平成6年から,毎年この時期に同行事を実施してきました。目的は,1.高校生(主として道内)になるべく早い時期に本学部の教育と研究の一端を実際に体験する中で知ってもらう,2.また自分の進路を考えていく上での参考にしてもらうということにあります。
道外2名を含み,全道から多くの高校生参加
事前申し込みは道内外39の高校198名を数えました。当日は,個人参加の増加や都合が悪くなった生徒の減で,最終的には39校182名になりました。参加高校の内訳は,札幌市内21校,道内15校,道外2校(三重県1,青森県1),男女比は男56人(28%),女142名(72%)(申し込み時点)で,昨年同様本学部入学者の男女比よりも女性比率が高い結果が出ました。アンケート結果(165人回答)は,本学部を第一志望としているのは,49名(30%),そうでない人は35名(21%),まだ決めていない81名(49%)でした。昨年よりは,第一志望学生がわずかながらも増加していました。各高校での本行事紹介に加えて,北大の全学及び本学部ホームページでの情報によって知ったとする高校生が毎年増えてきています。要望の中には,「各ゼミの詳しい紹介をしてほしい」「細かく説明してほしい」「身近な感じの紹介をしてほしい」「サークル活動について取り上げてほしい」など,情報発信の参考になるものも含まれていました。ホームページ以外の情報では,パンフレット,学校,先生,進路相談室,学校案内,情報誌などが上位項目を占めていました。北大在学生,先輩などは,高校での説明会などは,量的には少数といえます。
当日の内容概略
当日全体会場の文系講義棟8番教室には,青森から夜行列車で来た生徒は早くも7時に現れ,全体的には開始30分前あたりから続々と参加者が増え,会場を埋めました。姉崎洋一社会連携委員会委員長の司会で始まった全体プログラムは,鈴木敏正学部長の歓迎あいさつによって,1.教育学を学ぶことは時代の要請にこたえるものであること,教育が重視され期待されている時代に私たちは立っていること,2.人間科学としての教育学は,諸科学の中で最も新しくかつ学問研究の多元的なアプローチを求める魅力的な学であること,3.そして自分自身を理解する上で重要な手がかりを提供するものであるという,教育学部で学ぶことの魅力をあいさつとしました。次に,かつてこの行事に参加し,本学部に入学した3年次学生の石垣絵梨子さんは,自らの大学に入るまでの学習と入学後の学部での生活を語り,是非一緒に学びましょうと暖かい歓迎あいさつを述べました。続いて,伊藤崇教員から「北大教育学部の研究と教育の特徴」について,新しく作成された本学紹介のDVDを利用しながら,またパワーポイント・スライドで,研究・教育理念,カリキュラムの特徴,研究グループの紹介,資格取得,就職状況,大学院の紹介などの紹介がありました。
続いて,高校生たちは,11のコースに分かれて講義,演習,ワークショップ,実験などを体験するプログラムに移行し,約90分の体験入学授業が行われました。コース終了後は,再度全体交流会に集まり,各コースの内容について,感想,意見の交換が行われました。全体プログラム閉会後も,幾つかのコースでは学生が懇談会を持ち,学生,院生と和やかに交流する光景がありました。
体験コースプログラムの構成
| 【教育心理学系】 |
| A |
コース |
「発達障害と知覚」河西哲子教員 |
| B |
コース |
「養育性の心理学」伊藤崇教員 |
| C |
コース |
「いじめを考える」川俣智路(博士後期院生) |
| 【教育社会科学系】 |
| D |
コース |
「人を援助するとは?」宮崎隆志教員 |
| E |
コース |
「「若者の変貌」は本当か?」浅川和幸教員 |
| F |
コース |
「仕事の世界と教育」上原慎一教員 |
| 【教育基礎論系】 |
| G |
コース |
「福沢諭吉の教育思想」所伸一教員 |
| H |
コース |
「ゼミナール体験『授業を創る』」須田勝彦,大野栄三,大竹政美 |
| I |
コース |
「大学のキャリア教育」光本滋教員 |
| 【健康科学系】 |
| J |
コース |
「身体運動と健康」水野眞佐夫教員 |
| K |
コース |
「学校・運動・体育へのまなざし−福沢諭吉の体育論から」大櫃敬史教員 |
アンケートに寄せられた感想の中から
「名前だけは知っていた自閉症や軽い発達障害のことを詳しく知れて良かった」(Aコース)「障害をもっている人についてすごい記憶力があったりとか,特別な才能をもっている人もいることがわかってためになった。実験では人によって見え方がちがうこともわかったし,心理について今まで以上に興味がもてました」(A)「昨年のオープンユニバーシテイに来たときに「臨床心理学」の講義を受け,私の教育学部に対する間違った考えがただされました。それで・・・この体験入学を受けさせていただいてまた新たな分野に興味をもちました」(B)「幼児園があるなど思っていたよりもいろんなものが大学内にあってとても興味がわきました。赤ちゃんの人形を泣きやませる体験はとてもおもしろくて他のそういったこともやってみたくなりました」(B)「デイベート形式での話し合いというのを本格的にやったのが初めてだったのですごく新鮮でした」(C)「今回の体験は自分にとって必ずプラスになるものだったと思います。いろいろな自分にはない考えを聞くことができ大学生からは話の進め方も学ぶことができました」(C)「他校の方たちと意見を述べ合うことは大変貴重であり楽しかったです。ただ見学をし,カリキュラムの説明を聞くだけの説明会でなくて良かった。こちらに入学したら何ができるのかを身をもって実感できたからです」(D)「思っていたよりもかたくない一日体験入学ですごい良かったです」(E)「北大は想像以上におもしろかった」(E)「私は理系学部にいこうかと考えていたのですが,今日の体験を通じて文系学部も視野に入れていこうと考えました」(F)「私ははじめ心理系希望でしたが社会系のコースになって,あまり考えたことのない分野だったせいか,新しい見方,考え方を吸収できとても良かった。高校では話し合い発表の場は少ないので,早く北大生になって教育の問題を考えたい」(F)「いままで知らなかった福沢諭吉の考えの変わっていく様子とその時代背景との深い関わり合いを聞けて楽しかったです」(G)「教育方法を考えるというコースに参加して英語の文法を数直線を使って教えるという発想に驚きました。とても分かりやすくおもしろかった」(H)「教育学部は学校教育に関するというイメージしか自分の中になかったのですが,教育学部にも色々なことがあることを知りました」(I)「キャリアという言葉を耳にすることがなかったのですが,先生や大学生たちの話を聞いてわかった気がした。話し合ったりしながら学んでいく感じがつかめてすごく良い体験ができた」(I)「第一志望ではなかったけど,身近な健康のことやスポーツのことについて知ることができて良かった。運動することによって,どういうことが体の中で起きているのかというような研究をしているということが分かりました」(J)「体育史について体験して,今までやったことのない授業だったが,福沢諭吉を元に昔の体育のありかたや歴史について聞けて,昔の体育について少しだけ分かった」(K)
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| 教育学部長のあいさつ |
教育心理学系Aコースの様子 |
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| オリエンテーションの様子 |
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| (教育学研究科・教育学部:社会連携委員会) |
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