北海道大学教育ワークショップが「単位の実質化の方策」を主テーマに11月10日(金)及び11日(土)の両日,奈井江町の「農業構造改善センター」を会場に合宿形式で開催されました。
このワークショップは,本学のファカルティディベロップメント(FD)の一環として高等教育機能開発総合センター高等教育開発研究部が中心となって企画・運営しているものです。
本年度もこれからの北大の教育を担う若手の教員を中心に参加者を募り,本学からの25名及び6つの大学等から8名の参加があり,世話人等7名の総勢40名で実施しました。
当日は,事務局大会議室で中村総長からあいさつがあり,同事務局前で記念撮影の後,奈井江町の会場にバスで移動しました。会場に到着してからは,「大学教員の職務について」のミニレクチャーから始まり,教育法の基礎と新しい教育手法について今回のワークショップのテーマである「単位の実質化の方策」に焦点を当てての活発な研修会が行われました。
ワークショップは,次の作業目標及びグループ作業テーマのもと,ミニレクチャー,グループ作業,全体討論が1つのセッションとして構成され,ワークショップ自体がインタラクティブな授業の1つの例となっており,グループダイナミックス,討論の組織など学生参加型の授業を体験するように企画されました。
作業目標
大学教育についての基本と教育改善のための方略を身につける。
1)授業科目名と目標の設定
2)授業内容(方略)の設計
3)シラバスと成績評価方法の作成
グループ作業テーマ
次のA〜Eの5グループに分かれ単位の実質化の方策に主眼を置いた科目設計を行い,その過程で,教育の基本的要素,授業設計の実際,授業方法の改善,評価法などについて学びました。
A〜C 一般教育演習(学生数20, 90分の授業を週1回で15週)
D 特別講義(大講堂,90分の授業を週1回で15週)
E 総合講義(大講堂,90分の授業を週1回で15週)
グループ作業は,リーダー,発表者,発表OHP 作成,記録の役割分担を決めて進められ,定められた時間内にスケジュールを次々とこなしていきました。
各グループでは,それぞれ工夫を凝らした授業を設計し,発表の場では様々な質問や議論がなされ活気に満ちておりました。
予定された研修がすべて終了し,最後に参加者全員による感想や意見が述べられましたが,実際の授業科目に係る授業設計から成績評価までの一連のプロセスについての研修であり,大変参考になった,他研究科及び他大学等の教員と学問分野を超えて議論できたことや親ぼくを深めることができたこと,また,授業設計の重要性が確認できたなど,意義深かったとの意見等が出されました。
2日間を通じて全員が最後まで真剣に取り組み,水準の高い見識のあるグループ討論,完成度の高いシラバスが作成され,内容のある有意義な研修会でした。
なお,ワークショップの詳細については,12月発行のセンターニュースに掲載される予定となっております。 |
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教育ワークショップ参加者 |
グループ作業の様子 |
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(高等教育機能開発総合センター) |
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