| 医学研究科「連携研究センター」創設記念シンポジウム−医療への貢献を目指す多領域融合研究の最先端−を開催 |
医学研究科では,生命科学研究における堅実な知の探求と飛躍的に未来を切り開く大胆な知の創造を追求する組織として,平成18年4月に連携研究センター「フラテ」を創設しました。
連携研究センター「フラテ」は,企業などと連携して,広い領域の科学技術の成果を医療や健康維持活動分野におけるイノベーションへ発展させる研究活動を行うことを目的とし,本研究科の教員と北大内外の研究機関や企業等とのプロジェクト研究を推進する拠点としての活動を行っています。
2月9日(金)に,連携研究センター「フラテ」の創設を記念し,同センターで展開している研究を紹介するため,「医療への貢献を目指す多領域融合研究の最先端」のテーマで記念シンポジウムを開催しました。
シンポジウムでは,昨年採択された「未来創薬医療イノベーション拠点形成の研究」や「脳科学研究教育センターにおける研究」,「北大リサーチ&ビジネスパーク構想の中心的研究」,さらには「21COE−人獣共通感染症制圧のための研究開発に参加している研究」など,日本を代表する研究紹介が行われました。
また,記念講演では,脳生理学者として世界の第一線でご活躍される玉川大学脳科学研究所教授の丹治順先生をお迎えし,「大脳前頭前野による行動の統合的な制御の機構」のテーマでご講演いただきました。
当日のシンポジウムには,本研究科の教員をはじめ,学内外から120名の教育者,研究者の参加があり,連携研究センター「フラテ」の一層の発展を期待する発言で,盛会のうちに終了しました。
シンポジウムのプログラムは以下のとおりです。
- 13:00
- 開会の辞 医学研究科副研究科長 安田和則
- 13:05
- 祝辞 北海道大学総長 中村睦男
- 13:10
- 医学研究科連携研究センターの概要 連携研究センター長(医学研究科長) 本間研一
- 13:25
- 分子・細胞イメージング部門における研究の概況(座長:核医学分野 教授 玉木長良)
「医学に貢献する光イメージングの可能性」 光生物学分野 教授 近江谷克裕
「放射線治療を指向したRIイメージングとプローブ開発」 分子イメージング講座 客員助教授 久下裕司
「医学数学・医学物理学と高精度放射線治療」 放射線医学分野 教授 白土博樹
- 14:25
- 脳科学部門における研究の概況(座長:光生物学分野 教授 近江谷克裕)
「光でみる生体の時計」 時間生理学分野 助教授 本間さと
「機能的シナプス回路発達の分子機構」 解剖発生学分野 教授 渡邉雅彦
「幼若期ストレスと情動反応」 神経薬理学分野 教授 吉岡充弘
- 15:50
- 再生医療・組織工学部門における研究の概況(座長:神経薬理学分野 教授 吉岡充弘)
「新しい皮膚の再生医療戦略:基底膜分子を狙え」 皮膚科学分野 教授 清水 宏
「関節機能再生の新戦略:人工軟骨の開発と応用」 運動機能再建医学分野 教授 安田和則
- 16:30
- 人獣共通感染症診断・治療部門における研究の概況(座長:皮膚科学分野 教授 清水 宏)
「流行ウイルス型の鑑別診断:腎症候性出血熱を例として」 動物実験施設 助手 森松組子
- 16:50
- 記念講演(座長:時間生理学分野 教授 本間研一)
「大脳前頭前野による行動の統合的な制御の機構」 玉川大学脳科学研究所 教授 丹治 順
- 18:00
- 閉会の辞
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| 連携研究センター「フラテ」の創設を記念して祝辞を述べる中村総長 |
連携研究センター「フラテ」の概要を説明する本間連携研究センター長(医学研究科長) |
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| (医学研究科・医学部) |
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