4月1日に学内共同教育研究施設としてアイヌ・先住民研究センターが附属図書館4階に設置されました。
3億7,000万人ともいわれる先住民族の社会的プレゼンスの増大に対応し,諸外国では多くの大学において先住民族に関する総合的研究が進められており,また,我が国でも多文化社会に向けた動きが強まる中で,独自の文化を持つアイヌ民族に対する注目が高まっています。
本学においても,アイヌ民族の法的地位に関する研究の第一人者でもある中村総長の示唆を受け,先住民族に関する学際的で高度な研究教育を行うとともに,我が国の多様な文化の発展に寄与することを目的として本センターを設置することとしたものです。人文科学のみならず,社会科学,自然科学の研究者をも含む先住少数民族の専門研究機関としては我が国で初の組織になります。
本センターでは,当面,センター長のほか,専任教員1名及び学内の兼務教員11名体制により,学内にあっては,総合博物館や観光学高等研究センターと,学外にあっては,北海道ウタリ協会やアイヌ文化振興・研究推進機構などと連携し,かつアイヌ・先住民の主体的参加を得ながら,歴史や文化,法律,政治,環境など多方面からの研究教育を推進します。
また,本センターの設置目的である「アイヌ・先住少数民族との協同」という趣旨に則して,本学の学内共同教育研究施設としては初めて学外の有識者の協力を得てセンターの運営に当たることとしております。
なお,4月4日(水)にアイヌ・先住民研究センターの看板の上掲式が行われ,中村総長,常本センター長により,附属図書館玄関前に看板が掲げられました。 |
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附属図書館正面玄関前 中村総長と常本センター長 |
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(アイヌ・先住民研究センター) |
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