小学生とその家族を対象に「冬の植物園ウォッチング・ツアー2006」を開催 |
北方生物圏フィールド科学センター植物園では,3月3日(土),4日(日)に小学生およびその家族を対象とした「冬の植物園ウォッチング・ツアー」を開催しました。
このウォッチング・ツアーは平成11年「大学等地域開放特別事業」の一環として始められました。8回目となる今年は児童33名,保護者20名,あわせて53名が参加し,マツと野鳥を主な教材として,厳しい冬を暮らす生物とその多様性の観察をおこないました。
ツアーの前半は,雪の植物園内を歩きながらマツの木を観察し,樹液の試飲やかんじき体験をおこないました。マツの観察では,樹の種類による葉の数の違いや,種子が風で飛ぶ実験など,実際に木の幹や葉,マツボックリに触れてもらいながら木の特徴を発見してもらいました。
エゾイタヤの幹から出る樹液の観察では,初めて飲む樹液の味に戸惑う一面もありましたが,かんじきを履いて雪上を歩く体験では,積極的に楽しんでいるのが印象的でした。博物館では,剥製を使って野鳥と植物の関わりを学習してもらいました。木の実を上手に食べる鳥たちの工夫に,皆さんとても感心している様子でした。
後半は,園内で観察したマツボックリや木の実を使った工作を行いました。材料の特徴を生かした作品はどれも独創性にあふれ魅力的なものばかりでした。児童だけではなく,保護者の方も熱心に工作に取り組んでいました。
参加した児童や保護者からは「葉を落とす松があったのでびっくりした」「樹液を飲む体験はとてもよかった」「近くなので是非もう一度家族で来たい」などの感想をいだたき,大変好評でした。今回のマツの観察をきっかけに,様々な植物に興味を持ってもらえることを願って終了しました。 |
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マツの木を観察 |
樹液の観察 |
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種が飛ぶか実験 |
博物館で鳥の観察 |
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(北方生物圏フィールド科学センター) |
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