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ひらめき☆ときめきサイエンス
〜ようこそ大学の研究室へ〜を開催

 9月24日(月・祝)に農学研究院において,「地球温暖化に対処する作物学研究の最前線―乾燥抵抗性品種の育成―」と題し,中高生を対象に実施しました。中学生5名,高校生11名,保護者1名の合わせて17名の参加があり,作物学研究室のスタッフおよび大学院・学部学生が研究の最前線を紹介しました。
 農学部の講義室に集合して,岩間和人教授からの挨拶に続き,作物学研究室で行っている研究の概要を学生達が1時間ほど説明しました。その後,中高生3〜4名に対し,学生が2名引率する形で北方生物圏フィールド科学センター圃場ほじょう(ポプラ並木横と農学部横)→作物学ガラス温室→作物学実験室と移動しました。圃場では,普段あまり見ることのできない地中の根の採取や,土壌水分,光合成速度の測定を実際に行ってもらいました。畑に育っている作物や土に触れる機会が少なくなっている中で,実際に触れることの新鮮さと大切さを実感してもらえたようで,アンケートでもかなり強い印象に残ったとのコメントが多くありました。
 ガラス温室では人工気象室の紹介や根洗いの方法,バレイショの真正種子の採取法などを実際に体験してもらい,採取した真正種子をお土産としてプレゼントしました。どのようにすればうまく育てられるのかなど,興味津々の様子でした。また,ガラス温室で採取した根は実験室に持ち帰ってもらい,根の長さを測定する機械で実際に測定してもらいました。パソコンを使った解析画面に驚きの声が上がっていました。
 休憩時間には様々な品種で作った蒸しイモやポテトチップを用意し,研究室で行うのと同様の方法で食味試験をしてもらいました。味のわずかな違いを見極めようと,みんな真剣な眼差しで味見をしていました。食味試験の結果については最後に参加者全員の平均値と各自の評価の値をグラフにし,一人一人に配布しました。
 修了式では途中で撮影した集合写真をプリントした「未来博士号」を手渡しし,参加者全員が写った証書にみんな大喜びでした。わずか半日ではありましたが,参加者からはもっと長くやって欲しいとの要望もあり,とても有意義な企画でした。
集合写真 トウモロコシの説明
集合写真 トウモロコシの説明
コムギ根の貫通力測定ポットの説明 未来博士号の授与
コムギ根の貫通力測定ポットの説明 未来博士号の授与
   
(学術国際部研究協力課)

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