医学部保健学科が「第3回FDワークショップ」を開催 |
医学部保健学科では,9月14日(金),本学百年記念会館において,「AO入試制度と編入学制度について考える」をテーマに,部分参加も含めて50名(全教員の66.7%)の参加者により,「第3回FDワークショップ」を開催しました。
プログラムの前半は2つの基調講演及びミニレクチャーが行われました。基調講演1では,高等教育機能開発総合センター池田文人准教授より「社会に接続する教育〜学力世界一のフィンランドに学ぶ〜」という題で,日本とフィンランドの知識観の違いについて講演いただきました。続く基調講演2でも,同じく池田准教授により「伸びる学生,伸びない学生〜入試の現状と課題〜」という題で講演いただき,人生や進路の岐路において,自分の意志で決定することがその後の成績の伸びに関連しているのではないか,また編入試験については,編入志願者の少ない専攻や質の高い編入学者を獲得するためには,もっと大学から多くの情報を発信することが重要との提言がありました。
ミニレクチャーではe-learningをテーマに取り上げ,大学院理学研究院鈴木久男准教授によるミニレクチャー1「物理におけるe-learningのめざすもの」では,鈴木准教授のe-learningのこれまでの歩みと今後の展望が示され,e-learningについてあまり知らない多くの聴衆にとって有益なレクチャーとなりました。また,ミニレクチャー2では,本学科加藤千恵次准教授により「保健学科におけるe-learningの実践」について,物理系の講義や実習を支援するためにホームページを開発・運用し,出席率向上,成績改善,および授業内容の改善があったこと,また,webを利用したプログラミング言語教育は有用な方法であったことが報告されました。
プログラムの後半では,本学科山口博之教授による「平成18年度北海道大学教育ワークショップ(全学FD)参加報告」,また同 横澤宏一教授による「平成19年度北海道大学教育ワークショップ(全学FD)参加報告」が行われました。
続いて,「北大医学部保健学科にふさわしいAO入試制度と編入学制度」というテーマでグループ討論とその結果発表・全体討論が行われました。そこでは各小グループでAO入試制度のための募集要項(定員,求める学生像,出願資格・要件,選抜方法)を策定し,また,編入学制度ではその問題点と対策が挙げられました。
今回のFDワークショップでは,教育を広い意味で解釈し,入試制度をテーマとして取り上げましたが,本学科の多くの教員が一同に介し,入試制度を含めた学生教育に関して討論する機会はほとんどないため,貴重な機会となりました。
本学科のFDワークショップは,出席率の高いことも特徴であり,今後もできるだけ参加者の興味にあったテーマで,多くの参加者を得て有意義な討論を行い,学生の教育に還元していきたいと考えています。 |
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医学部保健学科FDワークショップ参加者 |
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(医学部保健学科) |
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