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「平成19年度北海道地区大学知的財産戦略研修会」を開催

 知財・産学連携本部では,10月26日(金)に文部科学省大学知的財産本部整備事業の地域連携ネットワーク事業として平成19年度北海道地区大学知的財産戦略研修会を京王プラザホテル札幌で開催しました。
 この研修会は,他大学へ知財の管理・活用体制の普及を図るもので,昨年度に引き続き本学が幹事校となり「大学知的財産を核とした地域イノベーション」をテーマとして開催しました。
 佐伯総長の挨拶に続き,文部科学省研究振興局研究環境・産業連携課技術移転推進室の小谷和浩室長の「イノベーションの創出に向けた産学官連携の戦略的展開に向けて」と題した基調講演が行われました。この後,本学の大学知的財産本部整備事業の成果報告と2つのパネルディスカッションが開催されました。
 第1部のパネルディスカッションは「地域大学と基幹大学の連携」をテーマに本学知財・産学連携本部事業化推進部長の荒磯 恒久教授をモデレータとして,パネリストに本学知財・産学連携本部特任講師の小川晴也氏,北見工業大学地域共同研究センター産学官連携コーディネーターの内島典子氏,北海道企画振興部科学IT振興局科学技術振興課知的財産グループ主幹佐藤充孝氏,日本政策投資銀行北海道支店企画調査課課長の大橋裕二氏を招き,地域イノベーション創出のための大学の知的財産戦略としての地域連携による知的創造サイクル構築における基幹大学と地域大学の役割について討論が行われました。また,来場者からも大学の地域に果たす役割について要望が寄せられました。
 第2部では,本学知財・産学連携本部知的財産部長の内海潤教授から文部科学省「21世紀型産学官連携手法の構築に係るモデルプログラム成果報告」として「大学におけるライフサイエンス分野技術の移転の現状と問題点に関する調査」についての報告があり,その後同氏をモデレータとして,パネリストにレックスウエル法律特許事務所の弁護士・弁理士平井昭光氏,神戸市医療産業都市構想推進室室長の三木孝氏,札幌バイオクラスター“Bio-S”知的クラスター本部事業総括の鈴木文夫氏を招き,「ライフサイエンス分野の技術と知財でつくる地域クラスター」について,各氏からそれぞれの経験及び実務面からの報告があり,それを基にパネルディスカッションが行われました。また,各ディスカッション終了時には,小谷室長からコメントをいただきました。
 最後に,岡田知財・産学連携本部長から閉会の挨拶があり盛況のうちに研修会を終えました。参加者は本学はじめ道内外の関係機関から約140名でした。
総長の開会挨拶 文部科学省小谷技術移転推進室長の基調講演
総長の開会挨拶 文部科学省小谷技術移転推進室長の基調講演
(知財・産学連携本部)

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