「平成19年度北海道大学・北洋銀行共同セミナー」:『ものづくり基地としての飛翔:北海道産業の未来を拓く』を開催 |
経済学研究科と北洋銀行は,去る9月4日(火) 及び10月16日(火)の2回にわたり,それぞれホテルポールスター札幌(札幌市),グランドホテルニュー王子(苫小牧市)にて共同セミナーを開催しました。
共同セミナーは,本学と北洋銀行が道内経済の活性化,将来の北海道経済を担う人材を産学協同で育成すること等を目的として,平成16年度から毎年開催しており,「ものづくり基地としての飛翔:北海道産業の未来を拓く」をテーマにした今年度のセミナーで4回目の開催となりました。
北海道は,産業全体に占める製造業の比率が低く,またその製造業(出荷額)の半分以上が食品加工等の資源依存型です。対照的に,わが国にとって国際競争力のある輸送用機器,電気機器等の加工組立型産業の比重は極めて小さくなっています。このことが近年の北海道と関東・中京地区などとの経済格差拡大の主因の一つとなっています。従って,ものづくり産業の基盤強化こそが,北海道経済の停滞からの飛翔への鍵であるというのが今年度のテーマ設定の理由です。
近年,道央を中心としたトヨタ自動車北海道株式会社などの自動車関連企業の北海道進出・生産拡大によって加工組立型産業の集積の芽が出てきていますが,この芽を更に大きく育てていくために今何をするべきか,その戦略とは何か?等を中心に,セミナーでは講師やパネリストから数多くの示唆に富む意見・提言が出されました。札幌会場は208名,苫小牧会場は130名の来場者があり活況のうちにセミナーは終了しました。 |
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講演する北海道立工業試験場技術支援センター所長 鴨田 秀一 氏 |
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(経済学研究科・経済学部)
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