電子科学研究所 中垣俊之准教授がイグ・ノーベル賞を受賞 |
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記念の盾を持つ中垣准教授 |
電子科学研究所電子機能素子部門細胞機能素子分野の中垣俊之准教授が,ユーモアあふれる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」認知科学賞を受賞され,10月2日(木)米国ケンブリッジ市のハーバード大学において表彰式が挙行されました。
「イグ・ノーベル賞」は,1991年,アメリカのユーモア・科学雑誌「風変わりな研究の年報」とその編集者マーク・エイブラハムズ氏により設立されたもので,賞の名前は,「ノーベル賞」と「不名誉な」を意味する「イグ・ノーブル(ignoble)」をかけて付けられ,「人々を笑わせ,考えさせる独創的な研究」に対して贈られているものです。
同氏は平成元年3月北海道大学大学院薬学研究科修士課程修了後,製薬会社研究員,名古屋大学大学院人間情報学研究科博士課程,理化学研究所研究員を経て,平成12年11月北海道大学電子科学研究所助教授(平成19年4月同准教授)として採用されました。
今年の「イグ・ノーベル賞」認知科学賞は,中垣俊之准教授ら日本人研究者5名を含む6名が共同で受賞しました。アメーバのような動きをする脳も神経もない単細生物・粘菌が最短ルートを導き出すことを発見した点が評価されたものです。
同氏におかれては,今後も生体生命情報学・生物物理学分野において,独創的かつ先駆的な研究成果をあげられることが期待されます。 |
中垣准教授からのコメント
「ちょっと微妙な賞だと思っておりましたが比較的肯定的な反響をいただいて安堵しております。このような賞を肯定的に受けとめられる人々の心のありようを頼もしく感じました。
大学には非常に多様な研究テーマがあります。簡単には捉えきれないほどの多様性こそが,大学の置き換え難い特質だと認識しています。その多様性の一つとして,私のような研究もやり続けられることを有り難く思っております。
今回の一連の成果の多くは,創成科学共同研究機構の流動研究部門プロジェクトとして行われたものであることを明記して,改めて感謝の意を表したいと思います。」 |
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(電子科学研究所) |
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