環境ナノ・バイオ工学研究センター開所記念講演会を開催 |
環境ナノ・バイオ工学研究センターは,21世紀COEプログラム「流域圏の持続可能な水・廃棄物代謝システム」で構築した国際的,社会的ネットワーク及び国際会議,産学連携,地域連携を通じて醸成されたノウハウを継承し発展させることで,「環境ナノ・バイオ技術」の国際研究拠点として,先端的研究の展開と,研究成果の国際発信を行い,また,ポスドクなど若手研究員を国内外から受入れ,研究の実践を通じて若手育成を行うこと,学内外の研究者に環境ナノ・バイオ技術研究のための施設提供と技術供与を行うことを目的とし,本年4月1日に学内共同利用施設として設置されました。設置より半年が経ち,民間企業や自治体との共同研究,中央大学研究開発機構,東京理科大学との連携協定,客員教授やアドバイザリーボードなどの組織編成が完了したことを受け,去る10月29日(水)13時より,遠友学舎において開所記念講演会を開催しました。
講演会はまず,渡辺センター長より,クリントン政権下の米国が国家ナノ・テクノロジー戦略(NNI)を打ち出し,2001年に全米科学財団が全米から6つの大学を選定して,ナノ・スケール科学工学センター(Nanoscale
Science & Engineering Center)を設置した経緯とそこで展開されている研究内容に触れ,上述の,センター設立の経緯と趣意及び目的について説明があり,さらに,センターの運営,教育研究に支援をいただいている学内兼務教員の先生方,工学研究科の事務部諸氏,共同研究を実施している企業や自治体,学内外の連携拠点に対する謝辞が述べられました。また,専任スタッフ6人の小さなセンターゆえに,関係者の協力なくしては目的は達成されないことを述べ,今後も引き続き協力と支援を得られるようお願いがありました。
続いて,センターのアドバイザリーボードに参加していただいている,本学名誉教授で元総長の丹保先生から「人と学問」,センターの学内連携拠点である人獣共通感染症リサーチセンター長の喜田先生から「鳥インフルエンザと新型ウイルス」,客員教授の東京工業大学フロンティア研究センター&資源化学研究所教授である岩本先生から「ナノ空間触媒の不思議と魅力」と題するご講演をいただきました。参加者からの熱心な質疑に,講演会は終了予定時刻を1時間以上もオーバーしてしまいましたが,またいずれ,今回の講師の先生方と討議の機会を持つことを願って,3時間半におよんだ講演会が終了しました。同日夜には市内ホテルで参加者との懇親会があり,林理事・副学長から評価に値する成果を上げるべしとの激励をいただきました。 |
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記念講演会の様子 |
懇親会で挨拶をする林副学長 |
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(環境ナノ・バイオ工学研究センター) |
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