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「平成20年度北海道大学・北洋銀行共同セミナー」:
今年は「移住」及び「環境」をテーマに開催

 経済学研究科と北洋銀行は,11月17日(月)及び12月2日(火)の2日間,ホテルポールスター札幌において共同セミナーを開催しました。
 このセミナーは,北海道大学大学院経済学研究科と北洋銀行が協力して道内経済の活性化を図り,将来の北海道経済を担う人材を育成することなどを目的として平成16年から毎年開催しており,今年で5回目の開催となります。今年のセミナーは,11月17日(月)には「移住・交流フォーラム in 北海道」と題して,12月2日(火)には「今,『環境先進地・北海道』の戦略を問う」と題してそれぞれ開催されました。
 11月17日(月)のセミナーでは,浦河町長及び下川町長の基調講演のあと,京都,広島,高知,沖縄でそれぞれ移住・交流推進活動のリーダーをしている方々をお招きし,パネルディスカッションが行われました。また,道内市長村の取組内容の報告も行われました。20年後の北海道の人口は,現在の560万人からおよそ2割弱減少するとの政府推計があります。人口横ばいの札幌を例外とすれば,その他の地域では大幅に人口が減少することになります。人口減少・経済の衰退を少しでも緩和するために,移住・交流人口を増やそうという試みが全国各地で推進されてきています。また,このテーマに関し本研究科では,イギリスのニューカッスル大学やアメリカのコーネル大学との共同研究も行っています。
 12月2日(火)のセミナーでは,国連環境計画・金融イニシアティブ特別顧問の末吉竹二郎氏の基調講演の後,官(道庁)・民(アレフ)・NPO(北海道グリーンファンド)からお招きしたパネリストによるパネルディスカッションが行われました。今夏,「環境」をテーマとした先進国首脳会議(サミット)が北海道で初めて開催されました。それを受け北海道では,サミットに先立ち「北海道環境宣言―エコアイランド北海道を目指して」を発表しました。「サミットを契機として,道民ひとりひとりができることをあらためて考え行動に移していく決意」を表明したものです。サミットが終わって半年近く経ちましたが,このセミナーはこの宣言がどのように具体化しているのかを検証し,更なる推進に繋げていくことも目的としています。
 セミナーには2日間合わせて300名以上の関係者・一般市民が参加し,共に大盛会のうちに終了しました。
11/17(月)「移住・交流フォーラム in北海道」パネルディスカッションでのパネリスト達 12/2(火)「今,『環境先進地・北海道』の戦略を問う」で基調講演する国連環境計画・金融イニシアティブ特別顧問 末吉竹二郎氏
11/17(月)「移住・交流フォーラム in北海道」パネルディスカッションでのパネリスト達 12/2(火)「今,『環境先進地・北海道』の戦略を問う」で基調講演する国連環境計画・金融イニシアティブ特別顧問 末吉竹二郎氏
(経済学研究科・経済学部)

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