アイヌ・先住民研究センター,総合博物館共催
テエタシンリッ テクルコチ 先人の手あと
北大所蔵アイヌ資料−受けつぐ技− |
本企画展は,北海道大学(北方生物圏フィールド科学センター植物園)の所蔵するアイヌ民族の物質文化資料と,アイヌ工芸家が制作した複製作品を併置し,あわせてその制作過程を映像で紹介する内容となっています。
オープニング・セレモニー(2月1日(日))
展示の成功を祈って,アイヌ民族の伝統儀式カムイノミが「知の交流」コーナーで挙行されました。同館でのアイヌ民族との共同企画展もカムイノミも初めてであり,これにはアイヌ工芸家に加えて本学関係者も列席しました。
ワークショップ(2月28日(土))
シカ笛作りシラカバ樹皮容器作り体験では,アイヌ民族の暮らしから生み出された技術を楽しみながら学びました。また,工芸家でハンターでもある浦川太八氏によるシカ猟のお話は,アイヌ文化と自然との深いつながり,現代における人間と自然との関係について考えさせられるものでした。
晴れ着の試着体験と作者による解説では,展示解説を通じて,双方向のコミュニケーションが生まれ,よりアイヌ文化への理解と親しみが深まりました。参加者からは,今後もこのような交流の場を設けてほしいと言う要望が多く寄せられました。
アイヌ民族との協同による今回の企画展示は,展示観覧者だけでなく,大学関係者へも文化の多様性を体験する貴重な機会を提供し,また,そこで博物館が果たす役割の大きさを広く示すものであったと言えるでしょう。
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(総合博物館) |
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