触媒化学研究センター訪問団 キングファハド石油鉱物資源大学(サウジアラビア)を訪問,シンポジウムを開催 |
触媒化学研究センター訪問団は,サウジアラビアで最も石油精製,石油化学の応用触媒研究が盛んなキングファハド石油鉱物資源大学(KFUPM),及びその中核研究機関である石油精製化学研究センターを3月5日(木)から4日間の日程で訪問しました。この訪問では,研究交換やシンポジウムを通して交流を図るとともに,触媒基礎研究を推進している日本で唯一の触媒化学の公的研究機関である北海道大学触媒化学研究センターとの間での研究相互協力関係を築き,KFUPMの石油触媒研究の飛躍を図る将来構想を議論しました。なお本訪問は,国際石油交流センター(JCCP)の支援を受け,またJCCPからの派遣教授である服部英北海道大学名誉教授(触媒化学研究センター研究推進支援教授)の尽力で成立したものです。訪問団は,上田センター長を代表に,朝倉教授,竹口准教授(クラスターリーダー)及び阿部准教授(クラスターリーダー)の4名でした。
訪問団はKFUPMの研究施設である石油精製化学研究センターを見学し,研究者から研究課題の説明を受けました。同センターでは日本からの支援を受けて整備された研究機器や設備を利用し,しっかりとした研究が進められていました。実用研究志向が強く見て取れましたが,研究者の意気込みは大変高いものでした。KFUPMでは不足している先進的な触媒のキャラクタリゼーションに対して大変強い希望を有しており,この方面で多くの実績を持っている触媒化学研究センターは協力関係を強く求められました。
KFUPM副学長との会談では,触媒化学研究センター長からセンターの歴史,設立の理念,最近の活動の説明がありました。同副学長はこれに感銘を受け,KFUPMと触媒化学研究センターとの研究協力関係の構築と研究推進を積極的に支持することを表明し,石油精製化学研究センターとの間での具体化の希望があり,「触媒による次代エネルギーの創成」を戦略テーマに,今後検討することとなりました。
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KFUPM内研究センターの見学と研究説明 |
シンポジウム |
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Jauwad副学長への表敬訪問 |
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(触媒化学研究センター) |
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