北海道大学学術成果コレクションHUSCAP講演会を開催 |
4月28日(火),附属図書館大会議室において,HUSCAPの広報・普及活動の一環として北海道大学学術成果コレクションHUSCAP講演会を開催しました。
田村善之法学研究科教授・情報法政策学研究センター長の「他人の著作物を含んだ論文等はどこまでネット公開できるのか? −現代著作権法の限界と課題−」と題した講演に,学内外の教職員,学生など84名の参加がありました。
講演内容は,次のとおりです。
1.日本の著作権制限規定の特徴
2.一般的な法理による補完に関する裁判例の動向
3.個別の制限規定による対処
4.引用法理の動向
5.結びに代えて −グローバルCOEの紹介−
著作物性(創作性,アイデアと表現の区別など)および類似性(創作的表現の共通性)から始まり,最近の裁判例を踏まえた,ユーモアを交えたわかり易い講演に,参加者は一言も聞きもらすまいと熱心に耳を傾けていました。
最後の質疑応答では,「村上春樹がエルサレム賞授賞式で行ったスピーチの邦訳がインターネットに出回っているが,これは著作権侵害にあたるかどうか」などの質問があり,著作権に対する関心の高さが伺われました。
終了後のアンケートでは,「興味深い内容で大変勉強になった」「今後もこのような講演会を開催して欲しい」など次の企画を望む声が多く寄せられました。
なお,講演のスライドは以下でご覧になれます。
http://hdl.handle.net/2115/38344 |
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講演する田村善之教授 |
会場の様子 |
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(附属図書館) |
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