薬学部生涯教育特別講座は,同窓生を含む医療関係者および一般市民を対象に,医療における諸問題について最新の情報を提供することを目的としており,本年度より,春秋年2回開催することといたしました。
今回,第12回目春季講演会を5月8日(金)に,本学薬学部臨床薬学講義室において開催しました。当日は,同窓生に加えて,薬学部のホームページより本講座の開催を知った市内外の薬剤師,さらには本学内外の薬学部学生など,主催者の予想を大きく上回る170名もの参加者がありました。会場の臨床薬学講義室は,薬学部の6年制学科設置に伴い,教育環境を整備・充実させるため建築された新棟の講義室でありますが,会場は満員となり,立ち見が出るほどの盛況でした。
講演会では,まず「ドーピングとスポーツファーマシスト」と題して,北海道大学病院薬剤部の笠師久美子副薬剤部長の講演がありました。本講演では,薬剤師という職業が有する多くの可能性,そして,それを実現するための自己研鑽の重要性についてのお話を頂きました。つづいて,日本薬剤師会の岩月進常務理事より「今・薬剤師が取り組まなければならないこと」という題で,医療において薬剤師の価値をどのように高めてゆくべきかについて,ブランド品や諸外国における取り組みの話を交えたお話を頂きました。会場からは数多くの質問が寄せられ,活発な議論が行われました。
次回は,10月17日(土)15時30分から秋季公開シンポジウム・教育講演が開催されます。道内3施設に薬剤師として勤務する本学卒業生が最新の薬剤業務を紹介いたします。さらに,熊本大学薬学部 平田純生先生に「慢性腎臓病における薬物療法・薬剤師としてなすべきこと」のタイトルで講演頂く予定です。 |
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講演風景 |
講演を行う講師の先生 |
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(薬学研究院・薬学部) |
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