部局ニュース

佐々木隆介関係資料を大学文書館で受贈

 5月14日(木),大学文書館では,佐々木隆介関係資料を,夫人の佐々木扶美子氏からご寄贈いただきました。
 佐々木隆介氏は,1938(昭和13)年北海道帝国大学予科(農類)に入学し,1941(昭和16)年4月農学部農業経済学科に進学,1943(昭和18)年10月大学院特別研究生として植民学(植民政策)を研究しました。1946(昭和21)年からは北海道庁職員として農地政策に従事し,1952(昭和27)年4月には,設立間もない北海道大学教育学部に講師として着任しました。助教授(1954年)・教授(1966年)に昇任し,1970(昭和45)年転出されるまで,社会教育学講座において後進の指導・育成に尽力されました。転出後は藤女子大学・北星学園大学等で教鞭をとるとともに,北海道における生涯教育施策や施設整備等に係わる各種委員会で重職を務められました。
 この度,受贈した資料は,受講ノート・テキスト・参考書,講義ノート・配布資料,論文手稿,辞令など4箱です。受講ノートは,予科時代では,物理学・動物学・ドイツ語等があり,外国人教師クレンプ(Willy Kremp)講義のドイツ語ノートも含まれています。農学部時代では,「植民学」(上原轍三郎教授),「農政学」(中島九郎教授),「農業経営学」(渡邊侃助教授)等の主要科目のノートが揃っており,1940年代の農業経済学教室の研究動向を知り得る貴重な学術資料です。
 また,講義ノート・原稿は,社会教育放送・生涯教育をテーマに執筆されたものがある一方,1968〜77年にかけて佐々木隆介教授の特別講演を受講した北海道大学医学部附属助産婦学校生徒の感想文も5期分揃っています。
 今後,受贈資料については,大学文書館において整理して大切に保管し,沿革資料として活用いたします。
農業経済学関係の受講ノート 講義ノートと受講生の感想文
農業経済学関係の受講ノート 講義ノートと受講生の感想文
(大学文書館)

前のページへ 目次へ 次のページへ