5月22日(金),札幌市立定山渓中学校3年生5人が,担任の黒川佳子先生,安孫子和典先生,西村日登志校長の引率のもと,岩手県への修学旅行に向け,事前学習のため来学しました。
当日は,大学文書館において,「佐藤昌介(1856〜1939)は英語が上手かった」と題し,岩手県花巻市出身で札幌農学校第1期生である佐藤昌介について,逸見勝亮大学文書館長が特別授業を行ないました。
特別授業は,まず,下記のクイズ(四択問題)から始まりました。
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昌介は14歳の頃には何をしていたか? |
(2) |
昌介は15歳で上京。交通手段は? |
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15歳から英語の勉強を始めた目的は? |
(4) |
昌介が札幌農学校へ入学したのはどうしてか? |
クイズの答え合わせでは,岡田奈里砂さん,塚田紗希さん,長谷川雅恵さん,三野莉奈さん,眞壁涼君が選択理由を真剣に考えて,論理的に答えてくれました。クイズ終了後は,佐藤昌介が英学を志した理由・道程に沿いながら,19世紀後半における日本の社会状況・教育問題などを掘り下げる授業となりました。また,授業中には,佐藤昌介がW.S.クラークから添削を受けた受講ノート(英文)や当時の写真など,沿革資料を特別巡覧しました。
後日届いた5人の感想文には,外国人教師の英語による講義を聞き取り,理解し,筆記することができた当時の札幌農学校生の英語力に対する驚きが寄せられました。
今後も,大学文書館では,修学旅行事前学習等で北海道大学の歴史を学びたい皆さんに,特別授業・資料提供等で支援していきます。
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