総合博物館土曜市民セミナー
「だれが標本を守るのか−研究でも教育でもない博物館の役割−」が開催される
総合博物館では7月11日(土)土曜市民セミナー「だれが標本を守るのか−研究でも教育でもない博物館の役割−」を開催しました。講師は総合博物館の持田誠 研究支援推進員です。
セミナーでは「北海道大学には分野も形態も異なるさまざまな学術標本・資料が収蔵されています。しかしこれらの中には未整理のまま眠っているもの,さらには廃棄されるものもあります。これらを整理し,良好な状態での保存と,必要な人たちへ迅速に提供できるような体制をつくるには,研究者(教員)だけではなく,学術資料を取り扱う専門職が必要です。」と語られ,また,現在の総合博物館の資料保存の実状と,非正規職員も専門性の高い業務を担っている北大の現状,学術専門職を総合博物館へ配置することの必要性が,資料保存の仕事の一端と共に紹介されました。
セミナーには約80名の市民が参加し,熱心に受講していました。
講演する持田研究支援推進員
校舎改築で廃棄される書籍や文書の中には,
資料価値の高いものも含まれている
スペースの制約で,劣悪な条件で
保管せざるを得ない学術標本群
(総合博物館)