7月16日(木),大学文書館では,高尾彰一名誉教授が収集された大学沿革関係郵便資料2箱を,高尾君子夫人からご寄贈いただきました。
高尾彰一名誉教授(1926〜2008)は,1945(昭和20)年北海道帝国大学農学部農芸化学科に予科農類から進学し,1948(昭和23)年卒業後は応用菌学講座の教官に就き,微生物を用いたバイオテクノロジー研究・教育を推進されました。
この度,受贈した大学沿革関係郵便資料は,高尾彰一名誉教授が,北大創基百周年に際して,『北大百年史』編纂委員会委員を務めたことを契機に積極的に収集してきた,札幌農学校〜北海道大学の卒業生・教職員等に関わる郵便資料コレクションです。直筆書簡(封書,葉書),大学記念行事等の絵葉書・切手などです。
たとえば,札幌農学校第2期生の内村鑑三,新渡戸稲造直筆の葉書があり,1951(昭和26)〜1952(昭和27)年「文化人切手」として郵政省が発行した2名の切手(発行初日カバー付き)も揃っています。 |
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内村鑑三,新渡戸稲造の郵便資料
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また,札幌農学校以来,教官在職25年を記念して,1908(明治41)〜1916(大正5)年に作成された絵葉書もあります。絵柄には,佐藤昌介(農業経済学講座,札幌農学校1期生),南鷹次郎(農学講座,2期生),宮部金吾(植物学講座,2期生),橋本左五郎(畜産学講座,8期生),吉井豊造(農芸化学講座)の教授陣が揃っています。
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上段左から橋本左五郎,吉井豊造
下段左から佐藤昌介,南鷹次郎,宮部金吾
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これまで,コレクションの一部は,1976(昭和51)年9月に「農学部百年郵便資料展」として農学部で,2002(平成14)年12月に「札幌農学校関係者の郵便資料展」として遠友学舎で展示公開されてきました。今後,大学文書館では,受贈資料を分類・整理して大切に保管するとともに,閲覧・展示等により活用いたします。その第一弾として,来春,高尾彰一名誉教授に師事した忠津章氏(法学部1979年卒業)にご協力いただいて日本郵趣協会スタンプショウ(オープン切手展)に出品した後,学内で展示公開いたします。
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(大学文書館) |