部局ニュース

北海道大学病院で第1回緩和ケア研修会を実施

 北海道大学病院では,9月5日(土),6日(日)の2日間にわたり,学内の学術交流会館において,緩和ケア研修会を実施しました。
 緩和ケアとは,がん及びがん治療に伴い生じる身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛に対して,取り組む医療・ケアのことであり,平成21年度から,がん診療連携拠点病院への指定を受けたことに伴い,厚生労働省が定める開催指針に拠り,当該2次医療圏においてがん診療に携わる医師を対象とした緩和ケアに関する研修会を毎年定期的に実施することが義務づけられたものです。
 今回の研修会は,市中のクリニックで勤務する医師らに配慮し,土曜日の午後からの開講としたため,院内外の医師・歯科医師や看護師等のコメディカルスタッフ31名の参加となりました。
 研修会は,研修会主催責任者である浅香正博病院長の挨拶に始まり,院内及び院外から招へいしたファシリテーターの主導により,各セッションが進められていきました。
 この中でも,医師・看護師・薬剤師・患者やその家族等のゼッケンを着用した上でそれぞれの役を行うロールプレイでは,それぞれの立場での対応の難しさを十分理解することができました。
 すべてのセッションの終了後,福田諭副病院長・腫瘍センター長から,修了者へ修了証書が手交され,その後のふりかえりでは,多くの参加者から,この研修会で習得した知見を翌日以降の診療に活かしたい旨の発言が多く聞かれました。
 本年度が初めての主催開催でしたが,参加者からの確かな手ごたえを感じ,次年度以降の開催に弾みをつけることができました。

 
開会挨拶をする浅香病院長 講義を行うファシリテーター
開会挨拶をする浅香病院長 講義を行うファシリテーター
ロールプレイでそれぞれの役を担当する参加者とサポートするファシリテーター 福田副病院長・腫瘍センター長からの修了証書手交
ロールプレイでそれぞれの役を担当する
参加者とサポートするファシリテーター
福田副病院長・腫瘍センター長からの
修了証書手交
 
(北海道大学病院)

前のページへ 目次へ 次のページへ