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スパコングリーン化技術の大規模実証研究で共同記者会見

 本学,国立情報学研究所及び東京工業大学が次世代グリーンスーパーコンピュータ大規模実証実験のための研究協定締結に向けて合意したことを受け,6月16日(水)11時から情報基盤センター北館4階会議室において共同記者会見を開催しました。会見は,本学と東京工業大学の2か所をネットワーク遠隔会議システムにより接続し,オンラインで同時に開催しました。
 本研究協定は,サスティナビリティ学,情報学,計算機科学の分野で日本を代表する3研究機関が,最先端のスパコン分野で大幅な省エネルギーとCO2排出量削減を実現することを目指して大規模な共同研究を開始することで合意し,今回の発表となりました。
 同会見には,本学から岡田理事・副学長,但野研究戦略室役員補佐,虫R工学研究院教授,長野工学研究院教授,山本情報基盤センター長,井情報基盤センター副センター長,東京工業大学から伊澤理事・副学長,渡辺学術国際情報センター長,松岡国際情報センター研究・教育基盤部門教授,情報・システム研究機構国立情報学研究所から安達学術基盤推進部長が臨みました。
 本年秋に運用を開始する東京工業大学のスパコン概要説明に引き続き,3研究機関の代表が地元テレビ局,新聞社からの質問に対して,グリーンスパコンの実現に向けて今後とも研究連携を進めていく旨の回答をしました。
 スパコンの要求性能は飛躍的に拡大しており,それに伴ってスパコン本体や冷却装置に必要な電力の消費エネルギーとCO2排出量の増大が予想され,世界最高レベルのエネルギー効率を達成するグリーンスパコンの研究開発が大きな課題になっています。この課題解決に向けて,3機関が,今年度から6年間をかけて大規模実証実験を含めて取り組むことにより,情報科学と環境科学の両面から世界レベルの研究成果を目指すものです。
 この研究計画において,本学は大学院工学研究院と情報基盤センターを中心としてサスティナビリティ学,環境科学,IT分野の成果を踏まえて高効率冷却機構やシステム最適化の研究に取り組む計画です。
 
東京工業大学とオンラインで中継の様子 説明をする岡田理事・副学長
東京工業大学とオンラインで中継の様子 説明をする岡田理事・副学長
 
(工学研究院,情報基盤センター)
 

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