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第6回「九大・北大合同フロンティア・セミナー」開催

 6月10日(木),東京都千代田区丸の内の東京ステーションコンファレンスにおいて,第6回「九大・北大合同フロンティア・セミナー」を,「最先端研究開発支援プログラムの推進」をテーマに開催しました。
 当日は,首都圏の企業や官庁などで活躍している両大学のOBやOGの皆様をはじめとして,約100名の方々に参加いただきました。
 
講演中の白土教授
講演中の白教授
 
 最初に登壇された九州大学の安達千波矢教授は,「未来を拓く有機光エレクトロニクス−新しいプラスチックエレクトロニクスの幕開け」と題し,新しい発光機構を用いた有機EL素子,分子配向を積極的に利用した単結晶デバイス,液状半導体による新しいフレキシブルデバイス等の有機材料の特徴を生かした研究展開等について講演されました。
 次に,本学の白博樹教授(大学院医学研究科)が登壇され,「最先端研究開発支援プログラムの推進」と題して,今後の放射線治療装置の柱となるスポットスキャン型小型陽子線治療装置と体内で動いているがん組織を狙い撃ちする動態追跡装置を組み合わせることで,今まで不可能であった「大型で動きのある肺癌や肝癌」の治療までを可能にする世界初の医療機器の開発研究について,また,産学連携研究,大型医療機器調達,大型医療機器の薬事法申請などの苦労話を含め今後の展望について講演されました。
 
講演会会場風景
講演会会場風景
 
 パネルディスカッションでは,九州大学の安達淳治学術研究員がコーディネーターとなり,講演を行った本学白教授及び九州大学安達千波矢教授がコメンテーターとなって,講演された内容に対する質問に両講師が応える形で進められました。
 
パネルディスカッション風景
パネルディスカッション風景
 
 今回のセミナーも,前回同様有料で開催し,休憩中に軽食,オードブルやビール等を提供しました。休憩後のパネルディスカッションでは,両先生方の,知的興奮を誘った講演内容に出席者からの質問も活発になり,終了後も講演者が対応する一幕もあり,盛会裏に終了しました。
 なお,次回の第7回「北大・九大合同フロンティア・セミナー」は,平成22年10月22日(金)18時30分から,今回と同じく東京ステーションコンファレンスにて「食の安全・安心に対する取組(仮題)」をテーマに開催いたします。詳細が決まりましたら本学ホームページ等で改めてご紹介いたしますので,皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
 
(学術部研究協力課)
 

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