7月22日(木),大学間交流協定校のカセサート大学(タイ)人文学部外国語学科一行が,学生研修のために来学しました。この研修は,英語教師を目指す学生に,道徳や礼節を重んじる日本式教育への理解を深めさせることによって,良き指導者の育成を目的とするもので,カセサート大学からの希望を受けて実施したものです。
はじめに,一行は留学生センターを訪問し,小林由子准教授と本学の日本語文化研修コースに関する懇談を行いました。小林准教授からは,コースの概要説明に加えて,学生の思考力を養う教育方法についての話があり,一行は興味深く聞いている様子でした。
続いて,一行はレストランエルムに移動し,教育学研究院や文学研究科の教員・学生を交えて,昼食会に参加しました。参加者たちは,教育に関する話題だけではなく,タイと日本の文化や慣習について幅広く意見交換を行い,和やかな雰囲気の中,交流を深めました。
昼食会終了後は,アイヌ先住民研究センターに会場を移し,山崎幸治助教からセンターの概要やアイヌ民族を巡る現状についての説明を受けました。タイにはいくつかの少数民族が暮らしており,一行にとってアイヌ民族の話題は関心が高く,その文化復興や様々な問題について,盛んな質疑応答が行われました。
最後に一行は,高等教育機能開発総合センターにて英語の授業を見学した後,メディア・コミュニケーション研究院 竹本幸博教授らと英語教育に関するディスカッションを行いました。ディスカッションでは,日本の英語教育における問題点にも触れながら,英語学習における動機付けなどについて,活発な議論が行われました。
今回の来訪は,一行にとって日本の教育や文化に触れる良い機会となったようでした。このような交流を通じて,協定校であるカセサート大学との交流が,更に深まることが期待されます。 |