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農学研究院が利尻町・利尻富士町・礼文町との連携協定を締結

 農学研究院(農学院・農学部)と利尻町・利尻富士町・礼文町(以下「利礼3町」)は,農学,森林関連の技術及び学術の発展,環境の保全,地域の持続的発展,科学技術・文化の振興,人的交流・人材育成などに協力して取り組むため,7月13日(火)に利尻町役場において連携協定を締結しました。
 以前から本研究院の研究者にとって利尻島と礼文島は,植物研究における重要な地であり,これまで植生調査,植物標本採集,レブンアツモリソウ個体群の再生技術と保護の実態,高山植物の個体群回復,利尻島の湿原植生と湿原生態系などの研究が行われてきました。現在は,植物関連以外にも崩落が進む利尻山の登山道整備や利用のあり方,礼文島の自然歩道における荒廃の現状と景観資源の再認識など,観光やレクリエーションを促進するための研究も行われるようになり,毎年相当数の教員と学生が訪れているところです。また,利尻島や礼文島に関わる各種の検討会委員にも多くの教員が参画してきました。
 今回の連携協定の締結により,本研究院からは,調査研究の際により一層の協力を得られることが期待され,利礼3町からは,本研究院の調査研究で得られた成果を地域の児童生徒や一般住民への学習会や講演会の形で還元されるとともに,地域の資源とその価値を再認する機会になることへの期待が寄せられています。
 なお,利礼3町と本研究院との連携協定は,市町村との協定では8例目となり,ますます地域と密着した教育研究活動が期待されています。
 
協定書調印後,握手する利礼3町長と上田研究院長(写真左から吉田利尻富士町長,田島利尻町長,上田研究院長,小野礼文町長)
協定書調印後,握手する利礼3町長と
上田研究院長
(写真左から吉田利尻富士町長,田島利尻町長,
上田研究院長,小野礼文町長)
 
(農学院・農学研究院・農学部)
 

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