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宮部金吾旧蔵郵便資料を大学文書館で受贈

 
 9月29日(水),大学文書館では,宮部金吾旧蔵郵便資料101点を,畠忠正氏からご寄贈いただきました。
 宮部金吾(1860−1951)は,1881(明治14)年札幌農学校を第2期生として卒業後,東京大学(1881〜1883)・ハーバード大学(1886〜1889)で植物分類学・植物病理学の研鑽を積み,母校の植物学教室の初代教授としてその礎を築きました。
 宮部金吾は生涯にわたり,受信した書簡を大切に保存していました。そのうち,世界中の植物学者や同窓生から受け取った書簡の3,233通(約800人分)については,(財)札幌農学振興会の刊行助成を受けた秋月俊幸編『書簡集からみた宮部金吾−ある植物学者の生涯』(北海道大学出版会,2010年9月10日発行)により,書簡目録が発表されました。
 この度,受贈した郵便資料は,1939(昭和14)〜1945(昭和20)年まで畠忠正氏が宮部邸に両親(畠頼秀・きよ夫妻)と共に同居した由縁から,畠家に伝わってきたものです。宮部金吾宛て書簡が88点,子息の宮部憲次(1889−1917,東北帝国大学農科大学1914年卒業)による書簡が5点など,1900〜1920年代の絵はがきです。
 今後,大学文書館では,歴史資料として活用されるよう,前掲3,233通と寄贈資料をあわせて大切に保管していきます。
 
宮部金吾宛て書簡藤田昌・芳賀亀太郎(15期生,左列上下),森本厚吉・森廣(19期生,中央列上下),平塚直治(14期生)等から送られた絵はがき
宮部金吾宛て書簡
藤田昌・芳賀亀太郎(15期生,左列上下),森本厚吉・森廣(19期生,中央列上下),
平塚直治(14期生)等から送られた絵はがき
 
(大学文書館)

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